内閣府政府広報室はこのほど、ゴールデンウイークに向けて「出入国審査がスピーディーになる自動化ゲート」「海外への渡航前にしておきたい、4つの安全対策」を、政府広報オンラインにて公開した。
「自動化ゲート」で出入国審査を速やかに
海外出張や海外旅行で出国・帰国する際には、「出入国審査」を受ける必要がある。混み合う時期や時間帯は審査カウンターの前に長い行列ができることが少なくないが、成田空港や羽田空港、中部空港、関西空港の出入国審査場には、混雑を緩和するための「自動化ゲート」が導入されている。
「自動化ゲート」は、パスポートと指紋の照合で本人確認を行い、自動的に出入国手続きができる「出入国管理システム」。出国審査前に自動化ゲートの利用登録をしておくことで、混雑時も審査カウンターの列に並ばずに、自動化ゲートの専用レーンを使って、速やかに出入国審査の手続きを行うことができる。
利用は、出国審査をする前に登録カウンターで自動化ゲートの利用者登録をすることでできる。登録はフライト当日でも可能。登録ができるのは、有効なパスポートを持つ日本人、また、外国人は再入国許可(※1)や、みなし再入国許可制度(※2)の対象となっている人に限られる。
自動化ゲートの利用方法についての詳しい解説は、政府広報オンラインで公開している。
まめに渡航先の最新情報のチェックを
また、政府広報オンラインでは海外でトラブルに遭わないように、またトラブルに遭っても対応できるようにするための4つの対策を挙げている。
1つ目は「日本とは言葉も習慣も法律も異なる所へ行く」「自分の身は自分で守る」という意識をしっかり持つこと。2つ目は、外務省の海外安全ホームページや報道などで渡航先の最新情報のチェックを行うほか、犯罪が多発している危険なエリアやよくある犯罪手口などの予備知識を持つことだという。
3つ目には、病気やケガによる緊急移送費用や入院費用の支払い、盗難被害などによる損害被害に備えた、海外旅行保険加入を挙げている。4つ目は、旅行日程や滞在先を家族や知人に伝えておくこと。自身の所在・安否確認ができるようにパスポートのコピーを家族などに渡しておくことも重要といえる。
なお、渡航先で万一トラブルに遭った場合は、在外公館が相談を受け付けているため、渡航先にある在外公館の住所・連絡先を控えておくことも大切だ。在外公館については政府オンラインで詳しく説明している。
※1:日本に在留する外国人が一時的に出国し、再び入国する場合に入国・上陸の手続きを簡略化する目的で法務大臣が当該外国人に与える許可
※2:出国の日から1年以内(特別永住者証明書を持つ人については2年以内)に再入国する場合の再入国手続きを原則不要にする制度