ヤマハは24日、音声合成技術「VOCALOID」による楽曲制作を支援する会員制クラウドサービス「ボカロネット(VOCALOID NET)」を発表した。歌詞を入力すると楽曲を自動生成する機能や、専用クラウドサービスなどが利用できる。

利用料金は無料。月額500円(税別)のプレミアム会員に登録すると、機能強化版が使用できる。サービス開始は7月を予定。

VOCALODUCER利用イメージ

サービス開始当初は、同社が2013年10月から法人向けに提供している自動作曲技術「VOCALODUCER(ボカロデューサー)」などを、「ボカロネット」のWebサイト上で一般の会員ユーザーに提供する。また、「VOCALOID」アプリケーション間で楽曲データをやりとりできるクラウドストレージ「ボカロストレージ」も予定する。

自動作曲技術「VOCALODUCER」では、テキストボックスに歌詞を入力し好みの曲調や歌声を選択すると、伴奏と歌声からなる楽曲が生成される「カンタンモード」、メロディのテイストや伴奏のジャンル/スタイル/テンポ/コード進行などの条件を細かく指定して作曲できる「ノーマルモード」の2モードを用意。

伴奏ジャンル選択画面イメージ

クラウドストレージ「ボカロストレージ」機能では、「VOCALOID3 Editor」や「VOCALOID Editor for Cubase」といった「ボカロネット」対応アプリ間で、楽曲データのやりとりをクラウド経由で行える。また、「ボカロネット」対応アプリ上からの直接保存や、「VOCALODUCER」からの自動保存にも対応する。

会員登録は無料で、無料会員のストレージ容量は500MB。月額500円(税別)のプレミアム会員では、「ボカロストレージ」の容量が5GBに増量されるほか、「VOCALODUCER」の最大利用回数・歌声の種類・伴奏音源・作曲できる小節数の増加、伴奏MIDIファイルのダウンロードなどがアップグレードされる。

ボカロネット参考イメージ