日本フードサービス協会は25日、2014年3月度の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、3月の外食産業の売上高(全店ベース)は前年同月比1.7%増となり、2カ月ぶりに前年を上回った。調査対象は205社、3万1,981店舗。
客数は前年同月比0.7%減と2カ月連続のマイナス。客単価は同2.4%増と11カ月連続のプラスとなった。3月は比較的天候にも恵まれ、2月の大雪から一転、売上高は前年を超えた。ファミリーレストラン業態が全体を牽引した一方、ファーストフード業態や曜日回りが影響したパブ・居酒屋業態は客数が減少。また、消費増税前の駆け込みで買い物に出かける人が増え、商業施設に立地する外食店の一部では客足が伸びたという。
業態別に見ると、ファーストフード業態の全体売上高は前年同月比1.8%増と2カ月ぶりのプラス。客数は同1.0%減、客単価は同2.9%増。洋風は各社の集客状況がまちまちで客数は同6.0%減となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上高は前年同月比3.9%増と11カ月連続のプラス。客数は同1.2%増、客単価は同2.7%増。全業種で売上・客単価が前年を上回り、好調を維持した。
パブ・居酒屋業態の全体売上高は前年同月比6.8%減と19カ月連続のマイナス。ディナーレストラン業態は同3.4%増と2カ月ぶりのプラス。喫茶業態は同1.3%減と2カ月連続のマイナスとなった。