女優のオリヴィア・ワイルドが、ポール・ハギス監督最新作『サード・パーソン』(6月20日公開)で、全裸でダッシュするという大胆なヌードシーンに挑戦していることがこのほど、明らかになった。
本作は、『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本でアカデミー賞ノミネートを果たし、監督デビュー作『クラッシュ』でアカデミー賞作品賞・脚本賞をダブル受賞したポール・ハギス監督が「自身の最高傑作」と断言する愛のミステリー作品。ニューヨーク、ローマ、パリの3つの街を舞台に3組の男女が織りなす、愛、信頼、裏切りの物語となっている。
第1子となる男の子を出産したばかりのオリヴィアが演じているのは、妻と別居して最新小説を書き終えるためにホテルにこもるマイケル(リーアム・ニーソン)と不倫関係にある、作家志望のアンナ。2人はパリの同じホテルに宿泊し、時には熱い情事を、時には冷たい態度を取り合い、互いに駆け引きを楽しんでいる。オリヴィアがヌードシーンに挑戦したのも、2人が駆け引きを繰り広げている場面だ。
そのシーンでは、マイケルが部屋で小説を書いていると、バスローブ1枚という姿のアンナが突然やってくる。「バスローブを借りてたの。朝着る物がなくなるでしょ」と話すアンナに、マイケルは「2着ある。でもシャワーを浴びたから湿っているかもしれないからそれが必要だ」と言うと、アンナは部屋の外にも関わらずバスローブを脱ぎ落として全裸に。するとマイケルは、裸のアンナにバスローブを拾わせた挙げ句、そのまま扉を閉め、アンナは裸のまま部屋に帰ることに。アンナは「この最低男!」と言いながらも部屋まで走る表情は楽しそうで、マイケルもアンナが楽しんでいることを知っている。
31歳差のリーアムの前でヌードを披露したオリヴィアは「この映画での忘れられない経験が、おそらくホテルのセットを全裸で走ったことだわ。それを私は、どの映画でもやるべきだと思ったくらいよ」と振り返り、「いったんそういうことをすれば、もう何も怖がることがないから」と語った。そして、「どんな人にも、男でも女でも、カメラの前で裸になることが大変なのはわかってもらえると思う。でも裸になって階段を駆け下り、『ああ、私、この物語が大好きだわ』と思う私がいたのも事実なの」と、撮影時の気持ちを明かした。
(C)Corsan 2013 all rights reserved