オウチーノ総研は、20~29歳の未婚男性と30~69歳の男性(未婚・既婚問わず)計1,380名を対象に、「父親」に関するアンケート調査を実施し結果を発表した。調査期間は4月11日~12日。
20代・未婚男性のうち、「父親願望」を持っているのは40.5%
調査ではまず、20代・未婚男性に「あなたは将来、父親になりたいと思っていますか?」と質問したところ、「なりたい(26.6%)」「どちらかというとなりたい(13.9%)」という結果に。約4割が「父親願望」を持っていることがわかった。「子どもが欲しいから(24歳)」という理由が最も多く、次いで「子どもが好きだから(22歳)」「子どもを育てたいから(28歳)」「自然な事だから(22歳)」といった理由が並んだ。
一方、「なりたくない(22.6%)」「どちらかというとなりたくない(5.6%)」と思っている人は約3割で、その理由としては「父親の責任を全うできると思えないから(27歳)」「自信がないから(28歳) 」など、父親になることに不安を抱いている人が多いよう。他には「結婚するつもりがないから(26歳)」「経済的に難しいから(28歳)」といった声も寄せられた。
また「どちらでもない(31.3%)」と回答した人の多くは、そもそも父親になることがイメージできないようで、「想像できないから(26歳)」「結婚するような相手もいないから(23歳)」という人が多かった。
「父親願望が無い」人も「父親になりたい」と思うように
次に、30~60代男性に「あなたが20代・未婚の頃、父親になりたいと思っていましたか?」と聞いたところ、「なりたい」「どちらかというとなりたい」と思っていたと回答したのは、30代が48.0%、40代が47.5%、50代が52.1%、60代は57.5% だった。「一般的にそうだったから(43歳)」「漠然とはしていたが、子どもを作り家庭をもつことが当然だと思っていたから(66歳)」など、父親になることが自然だと思っていた人が多かったことが分かった。
一方、「なりたくない」「どちらかというとなりたくない」と思っていたと回答した人は、年齢が上がるにつれて少なくなり、30代が26.7%、60代では11.7% だった。
この「父親願望」が無かった男性に、「その後、何かしらのきっかけで父親になりたいと思うようになったことはありましたか?」と聞いた結果、「あった」と回答した人は30代が25.2%、40代が30.2%、50代が46.2%、60代が48.9% だった。父親になりたいと思うようになったきっかけとしては、「年を重ねるなかで」「子どもができて」「結婚をして」などが多かった。
「父親願望」が無くても、年を重ねたり、結婚といった人生の大きな決断をしていったりするなかで、そういった考えも変化していくものと言える結果となった。