松岡圭祐の人気小説を映画化した『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』(5月31日公開)の完成披露会見が24日、グランドハイアット東京で行われ、綾瀬はるか、松坂桃李、初音映莉子、村上弘明、佐藤信介監督が出席した。
本作は累計発行部数400万部を超える松岡圭祐の人気ミステリー小説「万能鑑定士Qの事件簿」シリーズ初の映画化。ルーヴル美術館の臨時学芸員に選ばた鑑定家のヒロイン・凜田莉子(綾瀬)と雑誌記者・小笠原悠斗(松坂)が「モナ・リザ」に隠された謎や真贋に迫る姿を描く。
可憐な外見とは裏腹に天才的な鑑定眼とロジカルシンキング(論理的思考)を駆使し、鑑定に入ると鋭い推理力を発揮するヒロインを演じた綾瀬は、「鑑定するとスイッチが入って一気にしゃべり出すような、普段の姿との切り替えを意識しました」と役作りのポイントを解説。鑑定士にちなんで自身が男性を鑑定するポイントを聞かれると「笑顔を見ます。照れながら笑うとか、『ガハハ』と笑うとか、そういう所にその人の素が出ると思う」と素直な持論を展開。自身が持つ"鑑定力"には「周りの人を観察していて、前髪を切ったり眼鏡を変えたりちょっとした変化にはすぐ気づきます」と得意顔で話した。
ほかにも、日本映画で初めて行われたルーブル美術館の撮影では、撮影の合間に館内の階段で大胆にも居眠りをしていたなど、綾瀬らしいほっこりエピソードも明かされた会見。そんな綾瀬の魅力について、初共演の松坂は「現場で気配りをしてくれる、しなやかな方です」と振り返りつつ、「カメラが回ってパッと切り替わる集中力は、今まで一緒にやってきた役者の中でも見たことがないほどすごくて魅了されました」と女優魂を絶賛。
佐藤監督も綾瀬の切り替えの早さには「いつも驚かされた」とうなり、「無理難題を言ってもまるでスポーツ選手みたいにすべて打ち返してくる。ナチュラルにほんわかとしているように見えるけど、非常にテクニシャンだなと思いました」と天然キャラの国民的女優が現場で見せたギャップを明かしていた。