ライカカメラジャパンは4月24日、ミラーレスタイプのレンズ交換式デジタルカメラ「ライカ T」を発表した。発売は5月26日で、価格は237,600円(税込)となっている。
新開発のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載するミラーレスタイプのレンズ交換式デジタルカメラ。ボディはアルミ削り出しで、流線型のフォルムが採用された無駄のないシャープなデザインとなっている。直感的に扱える操作体系もライカ Tの特徴。背面の液晶モニターはタッチパネル方式となっているほか、タッチパネル以外の操作部も使いやすい配置で並んでいる。さらに、「マイカメラメニュー(MyCamera menu)」により、よく使う機能をアクセスしやすいように並び替えることができる。
また、ライカ製のレンズ交換式カメラとして初めてWi-Fi機能を搭載。撮影した画像や動画をワイヤレスでスマートフォンやタブレット端末へ転送できるほか、iOS用アプリ「Leica T app」を使用してスマートフォンからリモート操作することもできる。
主な仕様は、マウントがライカTバヨネットマウント、撮像素子が有効1,630万画素のAPS-Cサイズ(23.6×15.7mm)CMOSセンサー、対応感度がISO100~ISO12500、シャッター速度が30~1/4,000秒となっている。背面のモニターは130万ドット・3.7型の液晶方式(タッチパネル)で、16GBのメモリを内蔵するほか、SD/SDHC/SDXCメモリーカード、マルチメディアカード対応のカードスロットを備える。記録形式は静止画がJPG superfine、JPG fine、DNG + JPG superfine、DNG + JPG fine、動画がMP4、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fps。
バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約400枚。本体サイズは約W134×D33×H69mm、質量はバッテリーを含まない状態で約339g、バッテリーを含む状態で約384gとなっている。
ライカ Tマウント用のレンズ2種類も同時リリース
ライカ Tのリリースに合わせて、ライカ Tバヨネットマウント用の標準ズームレンズ「バリオ・エルマーT f3.5-5.6/18-56mm ASPH.」、コンパクトな大口径レンズ「ライカ ズミクロンT f2/23mm ASPH.」も発表された。発売は5月26日で、価格はバリオ・エルマーT f3.5-5.6/18-56mm ASPH.が210,600円、ライカ ズミクロンT f2/23mm ASPH.が243,000円(いずれも税込)。
バリオ・エルマーT f3.5-5.6/18-56mm ASPH.の仕様は、レンズ構成が7群10枚、使用されている非球面レンズが4枚、焦点距離が約27~84mm相当(35mmフィルム換算時)、最短撮影距離がワイド端で0.3m、テレ端で0.45m、最短撮影範囲がワイド端で約312×207mm、テレ端で約110×73mm、最大撮影倍率がワイド端で1:13.2、テレ端で1:7.5、最小絞りがF16となっている。サイズは長さ(先端からバヨネットフランジまで)が約60mm、最大径が約63mm、質量は約256gとなっている(サイズ、質量はレンズフード非装着時)。
ライカ ズミクロンT f2/23mm ASPH.の仕様は、レンズ構成が6群9枚、使用されている非球面レンズが2枚、焦点距離が約35mm相当(35mmフィルム換算時)、最短撮影距離が0.3m、最短撮影範囲が約295×196mm、最大撮影倍率が1:12.6、最小絞りがF16となっている。サイズは長さ(先端からバヨネットフランジまで)が約37mm、最大径が約63mm、質量は約154gとなっている(サイズ、質量はレンズフード非装着時)。
なお、同社では今後もライカ T用のレンズを順次拡張予定。2014年9月にドイツで開催される「フォトキナ2014」にて、広角ズームレンズ「ライカ スーパー・バリオ・エルマーT f3.5-4.5/11-23mm ASPH.」、望遠ズームレンズ「ライカ バリオ・エルマーT f3.5-5.6/55-135mm ASPH.」を発表する予定だ。