ヤマハは4月24日、プリメインアンプ「A-S2100」とSACDプレーヤー「CD-S2100」を発表した。発売は6月下旬で、希望小売価格はいずれも250,000円(税別)。

プリメインアンプ「A-S2100」(左)とSACDプレーヤー「CD-S2100」(右)

2モデルは、2007年12月に発売された「CD-S2000」「A-S2000」の後継モデル。A-S2000とCD-S2000は、ヘッドホンアンプとフォノイコライザーを除いたすべてのオーディオ回路をバランス伝送とすることでノイズの影響を排除し、また+側と-側を完全に分離したフローティング&バランス・パワーアンプにより、スピーカー駆動の完全対象化を実現したモデルだ。完全対象コンストラクションにより、高いチャンネルセパレーションを実現していた。

新モデルではこれらの特徴を継承しながら、2013年7月に発表された「A-S3000」や「CD-S3000」で使用された技術を導入。

「A-S2100」(左)と「CD-S2100」(右)の内部構造

A-S2100では、ヒヤリングで厳選したMOS-FETを出力素子に採用。カスタムメイドのEIコア大容量電源トランスとの組み合わせで、情報量をアップさせている。また、新日本無線製の高品位電子ボリュームを採用。フォノイコライザーやヘッドホンアンプ部もリニューアルした。フロントパネルには、ピーク・UV切り替え式のレベルメーターを配置している。

CD-S2100は、ハイプレシジョン・リジットCDメカニズムを採用。DACはESSの「SABRE32 Ultra DAC」を、USBコントローラーにはオリジナルの「SSP2」を採用。192kHz/24bitのWAV・FLACファイルと5.6MHzまでのDSDファイルのネイティブ再生に対応している。

入力インタフェースは、A-S2100がXLR×1、RCA×4、MAIN×1、フォノ(MM/MC)×1の計7系統。CD-S2100がUSB×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1の3系統。出力インタフェースは、A-S2100がプリアウト×1、レックアウト×1の2系統で、CD-S2100が光デジタル×1、同軸デジタル×1、RCA×1、XLR×1の4系統となっている。A-S2100の定格出力は、8Ω負荷時が90W×2で、4Ω負荷時が150W×2(20Hz~20kHz、0.07% THD)。

「A-S2100」(左)と「CD-S2100」(右)の背面パネル

本体サイズは、A-S2100がW435×D463×H157mmで、CD-S2100がW435×D438×H137mm。質量は、A-S2100が23.4kgで、CD-S2100が15.6kg。