日立製作所(以下、日立)は23日、丸紅の子会社である大分ソーラーパワーが、国内最大級のメガソーラー発電所「大分ソーラーパワー」(大分県・大分市)を竣工し、同日に竣工式を開いたと発表した。
同発電所は、2012年11月に日立が大分ソーラーパワーから受注。発電所の敷地面積は105ヘクタール、発電出力は国内最大規模の82メガワット、年間予想発電電力量は一般家庭約3万世帯分に当たる8,700万キロワットアワーを見込んでいる。
日立は、同システムの設計・調達・製造・据付・調整を一括担当。晴天から曇天まで幅広い日射状況で高い発電効率を実現する高効率パワーコンディショナー(容量500キロワット、直流入力最大電圧660ボルト、最大効率98.0%)を使用するとともに、待機電力を抑えた効率の高いアモルファス変圧器を組み合わせることで、快晴の日が少ない日本の天候にも対応し、発電量増加を図ったという。
日立は今後、大分ソーラーパワーと20年間の長期保守契約を締結。保守サービスでは日立のデータセンターを活用した24時間遠隔監視サービスを用いて、運転情報レポートなどを提供するほか、障害発生時には迅速に対応する。また、通常の監視技術では警報が発生しないレベルの劣化や故障についても、日立の中央研究所が開発した太陽光モジュール故障監視アルゴリズムにより、故障検出感度・確度を高めることで検出できるという。