「無印良品の家」のネットワーク事業を展開するMUJI HOUSEは22日、同社の住宅事業では初めてとなる3階建て専用商品「縦の家(たてのいえ)」を発売した。
都市に住むデメリットを我慢しない住宅
「無印良品の家」の家づくりは、「永く使える、変えられる」という考え方を大切にしてきた。時とともに成長し変化していく家族に寄り添うように柔軟に変えられる住まい。それが「無印良品の家」の特徴であり、永く使える理由でもあるという。
同商品は、無印良品の家として5年ぶりとなる新商品。無印良品の家のコンセプトを受け継ぎながら、都市部の住宅密集地に建てられることを想定した3階建て専用商品で、都市で快適に住むための「縦方向にスキップする家」となっている。
日照や通風環境の厳しい都市部においても、自然のエネルギーを最大限に活用しながら、温熱的、スペース的な快適性を我慢しなくてよい都市型住宅のかたちをつくれないか、という視点で商品開発がスタート。様々な新しい発想と、それらを実現するための新技術、素材を導入しながら、都市に住むデメリットを我慢しない家として誕生した。
都市型だからこそ必要な高い断熱性能を実現しており、全棟「低炭素住宅認定」仕様となる。また、従来の高耐震高耐久構法のSE構法に加え、間口の小さな家でも耐力壁なしで開放感あふれる空間を実現するSE構法平角フレームを採用した。
また、空間が「縦にスキップする」ことで限られたスペースを広く使え、3階建てでありながら全体が緩やかにつながる。通風や採光を得やすい場所に積極的に大きな窓を取り付ける、外壁は国産杉板張りのファサードで経年変化も楽しめる、などの特徴を備え、これまでにない3階建て専用商品とした。
価格例として、プラン02(間口3.185m×奥行き8.19m)は、標準仕様本体工事価格が1,917万円(税別)。構造・規模は、木造軸組工法(SE構法)、3階建て。建築面積26.08m2(7.89坪)、床面積は、1階: 26.08m2、2階: 26.08m2、3階: 15.94m2。延べ床面積は、68.10m2(20.60坪)。