JAF(日本自動車連盟)は間もなくゴールデンウィークが始まることを受け、連休中に車で外出する際に気をつけたいポイントについて発表した。

JAFの救援活動の様子

昨年度のJAFの出動は11.9秒に1回

JAFによると、ゴールデンウィーク期間中はロードサービスの救援依頼が急増するという。昨年のゴールデンウィーク(2013年4月27日~5月6日)にJAFが行ったロードサービスは、全国で7万2,364件、1日平均7,236件、約11.9秒に1件の割合だった。

特にこの期間に利用が多い高速道路でのトラブルは、「タイヤのパンク」(1,122件/全体の約28%)、「燃料切れ」(452件/約11%)だった。高速道路では、追突事故も多発している。追突事故をはじめ、高速道路でのトラブルの際には、必ず同乗者全員が車外の安全な場所に避難してから救援依頼をすることが大事と呼びかけている。

昨年のタイヤの不具合は9万8,829件

JAFではロードサービス救援現場で故障救援依頼の応急処置を行った後、故障カ所以外にもオイルや冷却水、バッテリー、タイヤなどを無料で点検し、故障や事故を未然に防ぐための「ワンポイントアドバイス」を行っている。

2013年は142万2,141件実施。点検の結果、応急処置または修理が必要だったカ所は19万7,831件にのぼったという。そのうち最も多かったのはタイヤ関係で、「空気圧」「摩耗・ひび割れ」などの不具合が9万8,829件あった。クルマで外出する前はもちろん、定期的にタイヤなどの車両点検を行うことが大事と言える。

高速道路でのトラブルは、「タイヤのパンク」が多い

渋滞で要注意なのは子供の脱水症状

JAFでは高速道路の渋滞で注意が必要になることとして、「追突事故」「燃料切れ」「子供への日差し(脱水症状)」を挙げている。

渋滞の最後尾や渋滞区間内では追突事故が発生しやすくなるため、車間距離を十分にとり、周囲の車の動きにも注意することが大事だという。また、「次のサービスエリアで給油をと思っていたら渋滞してガス欠に」ということにならないよう、早めの給油を心がけることが必要と言える。

加えて、日差しの強くなる季節は子供が多量に発汗し脱水症状になるおそれがある。JAFではこまめに水分補給を心がけることや、直射日光があたらないように日よけ(サンシェード)やタオルなどを活用することを推奨している。また、チャイルドシートの金具が直射日光で熱せられるため、乗車の際のやけどにも注意が必要だという。