俳優で歌手の山下智久が、漫画家・みきもと凜の人気少女コミックを原作とした映画『近キョリ恋愛』(10月11日公開)で主演を務め、初めて教師役と本格純愛ラブストーリーに挑戦することが22日、明らかになった。山下の映画出演は、2011年の『あしたのジョー』以来、3年ぶりのこととなる。
本作は、2007年11月から漫画雑誌『別冊フレンド』(講談社)で連載された同名漫画を原作に、『君に届け』(2010年)など知られる熊澤尚人監督が描く、男前ツンデレ教師と超クールな天才女子高生の恋愛物語。山下演じるツンデレ教師・櫻井ハルカは、美しい容姿から女生徒たちの圧倒的な人気を獲得し、自信家で優秀な上にプライドも高く、態度は常に上から目線という役どころとなっている。
「僕自身、今まで演じたことがあるようでなかったツンデレなキャラクターを初めて演じることに、最初は戸惑いもありました」と言う山下だが、「監督と話し合いながら役を作っていく上で、ハルカになりきれたと思います」と手応えもあった様子。初の教師役を、「僕の今の年齢がベストタイミングだと思っています」と分析し、「教師と生徒…禁断の恋のお話ではありますが、『好き』という気持ちがとてもストレートに伝わる純愛映画です。恋に興味がある人、恋をしている人、すべての人に見てもらえるとうれしいです」と本作をアピールした。
一方、櫻井と恋仲になる天才女子高生・枢木(くるるぎ)ゆに役に抜てきされたのは、中島哲也監督の映画『渇き。』(7月4日公開)で難役のヒロイン・加奈子で長編映画デビューを飾る小松菜奈。小松は、「自分がラブストーリーをやるとは思わなくて、ドキドキ…。(ゆにのキャラクターである)"無表情"というのも、どうやって演技をすればいいのだろう?と不安でした」と胸の内を明かす。「最初は恥ずかしくてなかなか感情が出せなかったんですけど、次第に"ゆに"の気持ちが考えられるようになり、"ゆに"が自分に入ってきて、『私にも"ゆに"ができるかも』と思えました」と振り返り、「今では、自分も見るのが楽しみです。みなさんも楽しみにしていてください」と力強いコメントを残した。
そのほか、元ヤンキーでパティシエを目指す的場役にジャニーズWEST・小瀧望、同じくゆにの同級生で唯一の理解者・ナミ役に山本美月。ハルカの元彼女で、ハルカとゆにの心を乱す大人の女性・滝沢美麗役に水川あさみ、ゆにのいとこで幼い頃から彼女を見守ってきたハルカの同僚教師・明智役に新井浩文が名を連ねる。原作者のみきもと凛氏は「数多くの中からこの作品を選んでいただいたこと、たくさんの方の手によって作り上げられていくことにとても感謝しています」とした上で、「本当にすてきなキャストの方々と熊澤監督の美しい映像の中でどのように演じてくださるのか楽しみにしています」と期待を寄せている。
(C)「近キョリ恋愛」製作委員会 (C)みきもと凜/講談社