最も長く住んだ“賃貸物件の居住期間”ってどのくらい? 引っ越さなかった理由は?

最も長く住んだ“賃貸物件の居住期間”ってどのくらい? 引っ越さなかった理由は?

この春から新社会人として働き始めた人の中には、同時に引っ越しをしてひとり暮らしを経験するという方も多いでしょう。また、転勤や異動などで住まいが変わった人がいる一方で、同じ部屋にずっと住み続けているという人もいるはず。引っ越したい理由はいろいろと出てくるものですが、引っ越さない理由にもさまざまありそうです。そこで今回は「社会人になってから住んだ賃貸住宅で、最も長く住んだ物件の住居期間」についてアンケートを実施しました。

■「1年以上、2年未満」が最多。契約更新ごとに住み替える人も

Q あなたが社会人になってから住んだ賃貸住宅で、最も長く住んだ物件の居住期間はどのくらいですか?
1年未満……:14.2%
1年以上、2年未満……:19.3%
2年以上、3年未満……:19.1%
3年以上、4年未満……:16.9%
4年以上、6年未満……:15.2%
6年以上、8年未満……:6.0%
8年以上、10年未満……:4.5%
10年以上……:4.7%

最も多かったのは「1年以上、2年未満」、僅差で「2年以上、3年未満」が続き、いずれも約2割の人が選択しました。これら3年未満という比較的短い期間を選んだ方々からは、“居住期間が最も長くなった理由”としてさまざまな回答が寄せられました。「1年以上、2年未満」でとくに目立ったのは「2年の契約更新のタイミングで引っ越しをしたため」(27歳/女性/学校・教育関連)や「更新料を取られたくなかった」(31歳/女性/団体・公益法人・官公庁)という回答。2年ごとに訪れる契約更新のタイミングで引っ越しを繰り返すというケースも少なくないようです。また、1年未満と答えた人には「最近住み始めたばかりだから」(29歳/女性/商社・卸)など、社会人になって初めての賃貸に住み始めたばかりという方も多く含まれていました。とはいえ、なかには「賃貸に住んだ当時はいわゆる転勤族であり、1年未満の単位で複数の場所を渡り住んだ」(34歳/男性/金属・鉄鋼・化学)という方も。

一方で、3年以上と長めの期間で回答した方の“長く住み続ける理由”を見てみると、大きく2つのパターンに分けることができました。ひとつは、「家賃が安い」「通勤に便利」「周囲の環境がよく住みやすい」など、条件がよく気に入っていたからというもの。もう一方は、「転勤がないから」「まだ結婚しなかったから」など、人生の大きなイベントにまだ出合わず、生活に変化がなかったため、特に引っ越す理由がみつからなかったという回答も多数ありました。「頻繁に引っ越しすると、どうしても出費がかさみ、お金がたまらないので」(32歳/女性/運輸・倉庫)といったように、金銭面を理由に引っ越しに消極的になっている例もあり、敷金・礼金や引っ越し費用など、やはり「住み替えにはお金がかかる」という意識が強いようです。また「引っ越しが面倒なので」(50歳以上/女性/情報・IT)という回答もちらほら。特に10年以上の長期にわたって住み続けた人のなかに多く見られたのが興味深いところです。

今回の調査で、社会人になってから最も長く住んだ物件の居住期間は「1年以上、2年未満」が最も多いことがわかりました。長く住み続ける理由を見ると、条件のいい気に入った部屋だからという声が多い一方で、「お金がかかる」「面倒だから」といった理由で引っ越しに踏み切れない人も多くいました。また、6年以上になるとガクンと割合が減ってしまうのは、やはり転職や結婚といった人生の転機に合わせて住まいも変わらざるを得ないから。いくら気に入った部屋であっても、同じ部屋に長期で住み続けるのは案外むずかしいことなのかもしれませんね。みなさんの場合はいかがですか?

【アンケート対象】
調査時期:2014年4月15日~4月18日
調査対象:マイナビニュース会員
調査対象数:466人
調査方法:回答者限定ログイン式アンケート



※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。