サンタフェ ナチュラルタバコジャパン代表取締役の東智徳氏(左)とテラサイクル Global VP,Marketing and Media of TerraCycle,Incのアルビ・ゼイクス氏

「ナチュラル アメリカン スピリット」の輸入・販売を行うサンタフェ ナチュラルタバコジャパンはこのほど、テラサイクルジャパンと協力し、日本及びアジアで初めてタバコの吸い殻の回収・リサイクルプログラム「吸い殻ブリゲードプログラム」を実施していくことで合意した。同プログラムは4月22日から開始された。

吸い殻ブリゲードプログラムには誰でも参加することができ、全銘柄のタバコが回収対象となる。サンタフェ ナチュラルタバコジャパンが喫煙者やタバコ販売店、ボランティア団体に対して参加を呼びかける一方で、テラサイクルが独自のリサイクル技術を使って回収された吸い殻を新たな商品へと加工するとのこと。

吸い殻の葉の部分は肥料に、フィルター部分はペレットになり柵やベンチになるという。リサイクル商品は、今後ウェブストアなどを通じて販売される予定。

吸い殻の量に応じてNPOなどに寄付

プログラムへの参加者(ブリゲードリーダー)は、まずテラサイクルのホームページからユーザー登録を行い、吸い殻が500グラム以上が集まった時点で回収日時を指定、業者を通じて指定の場所へ送付する。個人から団体までさまざまな規模での登録が可能で、登録や送付の費用はすべて無料。参加者は送付した吸い殻の量に応じてポイントを獲得でき、ポイントはNPOなどへの寄付金として使用できる。当面は1万人の参加を目指すとのこと。

同様のプログラムはこれまで欧米諸国をはじめすでに世界6カ国で実施されており、約117万人が参加している。サンタフェ ナチュラルタバコジャパンでは「テラサイクルと協力して、販売だけでなくリサイクルを含めた企業としての社会的責任を果たしていくとともに、ブリゲードプログラムを通じてタバコに起因するゴミの削減に貢献し、廃棄物を出さない持続可能な社会の実現に貢献していく」としている。

独自のリサイクル技術で吸い殻が新たな商品に