日本GEは22日、社内に「木質バイオマス発電推進プロジェクトチーム」を設置したと発表した。GEパワー&ウォーターの分散電源部門で取り組んでいるイエンバッハ・ガスエンジンを用いた木質バイオマスのガス化発電を、より積極的に推進していくという。
「木質バイオマス発電推進プロジェクトチーム」は、ファイナンス部門等のクロスファンクショナルチーム。パートナー各社、機器メーカー各社と連携し、幅広い潜在顧客層の多様なニーズに対応した「木質バイオマスのガス化発電」を進めていく。
木質バイオマス発電は、発電事業者にとって燃料となる木材の安定確保が課題。しかし、木質バイオマスのガス化発電の場合は、年間1~2万トンの未利用木材等を利用して1,000キロワット~2,000キロワットの発電が行えるため、従来の約5分の1~10分の1の少量木材を燃料とする小規模発電でも事業性の確保が可能となり、「エネルギーの地産地消」による効率的な事業運営が実現できるとしている。
また、木質バイオマスのガス化において、通常は発熱量の変動が大きい熱分解ガスの対応など不安定な品質のガスへの対応が必要だが、GEのイエンバッハ・ガスエンジンは独自のLEANOXコントロール技術を採用。リアルタイムで計測する空気やガスの圧力・温度などのデータを用いて、ガスエンジンを最適に運転することが可能で、木質バイオマスのガス化にも柔軟に対応できるという。