マイケル・ジャクソンの母であるキャサリン・ジャクソンが、プロモーターのAEGライブ社を相手取って起こしていた裁判で敗訴し、80万ドル(約8,000万円)の支払い命令が下された。
昨年10月に行われた陪審で、同社には2009年マイケル・ジャクソンの死に対する責任がなく、英ロンドンで敢行される予定だったマイケルの復帰コンサート「ディス・イズ・イット」を前に、主治医コンラッド・マーレー雇ったことに対しても正当性が認められていた。それに応じて今回、裁判官がキャサリンに対し、同社に裁判で生じた費用と損害賠償金を支払うように命じた。
AEGは、裁判費用として120万ドル(約1億2,000万円)を要求したが、キャサリン側の弁護団は正当な金額ではないと対抗。裁判書類によれば、この5カ月間にわたった裁判において同社は、模型や誇張された証拠品にかかった54万ドル(約5,500万円)、不要な宣誓証明代11万8,000ドル(約1,200万円)、被告召喚礼状代5万3,000ドル(約540万円)、1,000ページにわたる陪審マニュアルとその他の書類に対する費用2万ドル(約200万円)、駐車料金9ドル(約920円)を、さらにキャサリンに要求しているという。
2009年6月25日に心拍停止後、急性プロポフォール中毒で死亡したマイケルは、米ロサンゼルス郡検死法廷で殺人と判定されていた。その後、マイケルの主治医であったマーレーが過失致死で有罪と宣告され、4年間の服役を命じられたものの、昨年10月に2年間の服役を終えて、釈放されている。
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