AKB48チームAの千秋楽「ウェイティング」公演が21日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われ、あわせて大組閣祭りでSKE48への移籍が発表された佐藤すみれの壮行会と、同日でAKB48から卒業する菊地あやかの卒業公演が行われた。

左から、横山由依、菊地あやか、佐藤すみれ、渡辺麻友

公演では、冒頭あいさつから涙するメンバーが続出した。川栄李奈が泣きながら「…かわえいりさです」とグズグズのあいさつをすると、「りさ? だれやねん?」とキャプテンの横山由依がツッコミ、大泣きする川栄の肩を支えて自己紹介をフォロー。めったに泣くことがないという入山杏奈や大島涼花もあいさつ中に大泣きした。

アンコール後、全員がパジャマの衣装の中、佐藤と菊地が白いドレスで登場し、"すーあや"コンビで「てもでもの涙」をサプライズで披露。会場から"すーあや"コールが沸き起こると「うれしい!」と涙していた。そして最後のあいさつを終え、舞台を去る時には「行ってきまーす!」と笑顔を見せ、2人に盛大な拍手が送られた。

公演で佐藤は「私はこの5年半、この劇場を大切に思ってきました。この劇場は自分が一番素直になれた場所でした」と思いを伝え、「私がこの決断をできたのも、いつも応援してくださるファンの皆さまとこのチームAのメンバーに支えられたからだと思っています。チームAの個性の強いメンバーがいる中で、私も負けたくない、もっといろんなところで活躍したいと思ったから、SKE48への移籍を決意することができました」と明かした。

菊地は「AKB48として最後となりますが、MAQUIAさんの専属モデルが決まったので、これからはファッション関係やもっと自分のやりたいことを探していきたいな、と思います」と卒業後の抱負を語り、「AKB48では7年位活動してきて、山あり谷ありの生活でした。AKB48でたくさん学んだことがあるので、これからの活動でそれを生かし、もっと前へ前へ進んでいきたいと思います」と誓った。

そして、総監督の高橋みなみが「私から言いたい言葉は、メンバーみんな本当によく頑張りました。ということです」と総括。篠田麻里子からキャプテンを引き継いだ横山について「一度も弱音を吐かず、メンバーがどうしたら生かされるか、どうしたら楽しく公演ができるかとひたすら考えている子でした」と言い、「年齢も期もさまざまで人見知りばっかりで会話も生まれない、最初はどうなるかと思いましたが、千秋楽のみんなの顔を見て思います。横山チームAは最高でした」とコメント。「今みんなが流した涙が近い将来笑顔に変わっていますように。これからも応援よろしくお願いします」と願いを込めてファンに呼びかけた。

(C)AKS