日産自動車はこのほど、中国・北京で開催されている『第13回北京モーターショー』で、1980年代以降に生まれた中国の若者たちのライフスタイルに合わせたコンセプトカー「ラニア・コンセプト(Lannia Concept)」を世界初公開したと発表した。

ラニア・コンセプト

ラニア・コンセプトは、市場調査からデザインに至まで、現地の中国人チームが深く関与し、中国人が中国人のために開発したクルマとのこと。車名は、中国語で「ブルーバード」を意味する「藍鳥(Lan Niao)」の発音から命名されている。スタイリングは、北京の日産デザインチャイナと日産グローバルデザインセンターの協力によって生まれ、エネルギッシュで流れるようなデザインが特徴。中国で1980年代以降に生まれた現代的なトレンドセッターの嗜好と価値観に応えるクルマだとしている。

また、同社のグローバルモータースポーツ・パフォーマンスブランドであるNISMOブランドを中国市場へ正式に導入し、今後、「NISSAN GT-R NISMO」と「370Z Nismo」を発売するとの発表も行われた。

「GT-R NISMO」

「370Z Nismo」

そのほかにも、同社の中国での合弁会社乗用車部門である東風日産乗用車公司が、「ヴェヌーシア」ブランド4車種目となる「R30」を初公開している。コンパクトな「R30」は、同セグメントにおいて競争力のある燃費性能を実現しながら、クラストップの高出力1.2Lガソリンエンジンを搭載したほか、広い室内空間と取り回しのし易さも実現。主要グレードは、5万人民元を下回る価格となる予定で、高品質でありながら購入し易い価格のクルマを提供するとのこと。受注受付は、今後2カ月以内に開始する予定。

「R30」

東風日産は、ヴェヌーシアの電気自動車「e30」を9月より販売することも発表。同社はすでに、広州、襄陽、大連で、EVパイロットプログラムを開始しており、2013年12月のプログラム開始以来、累計300台の「e30」が、合計100kmの距離を走行しているという。