エクスペディアジャパンは国内と東南アジアを対象に、「観光コスパ(以下 KCP)対決」を実施した。タクシー、グルメ、宿泊などのカテゴリー毎に各国のコストを算出し、ランキング形式で発表している。
日本はあらゆる費用で低コスパ
このほど実施したKCP(観光コスパ)の定義は、国内旅行と東南アジア旅行のコスト(費用)とパフォーマンス(効果)を対比させた時の度合いのことを指している。
まず、各国LCCの1km当たりにかかる運賃を調べたところ、東南アジア各国は高くても20円以下という結果になった。特に香港は1ケタで、香港からバンコクまでは実質1万2,000円程度で行ける計算となる。一方、日本でのLCC料金は香港の約5倍となっている。
各国の5つ星ホテル1泊の平均値段を比較したところ、1番コスパがよかったベトナムの5つ星ホテルは、1万2,540円だった。日本は4万1,400円で、ベトナムでは日本の5つ星ホテル1泊分の予算で3泊できる計算となる。
現地の観光にかかる費用を比較すると、特に足回りで大きな差が生まれていることが分かった。東南アジアは電車・タクシーなどの初乗り運賃がかなりの低価格で、日本のコスパの悪さが目立つ。飲食・レジャーについても全てにおいて日本は低コスパとなっており、必然的に必要予算がふくらんでしまうことが明らかになった。
総合ランキングでは、ベトナムが1位、2位がマレーシア、3位がタイとなった。一方、日本はあらゆる面で低コスパとなっている。もっともコスパが良いベトナムと日本の差は約4倍で、ベトナムでは日本の約1/4程度の予算で同じような体験ができ、楽しめる計算となる。
※為替レートは、2014年2月27日時点(Google Financeより)