日本ギガバイトは19日、マルチゲーミングチームDetonatioNの協力を得て、オンラインゲーム「League of Legends」の大会「GIGABYTE CUP」をe-sports SQUARE AKIHABARAにて開催した。
League of Legends(LoL)は現在世界で最もプレイヤー数が多いとされる人気のストラテジーゲーム。MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)と呼ばれるジャンルに属する。日本国内では2013年12月にゲーミングチームによるプロリーグが設立されており、徐々に人気が高まっている。
今回のイベントは、事前に大会参加者を募集。35名のところ70名近くの応募があったという。当日はDetonatioN所属メンバーも含めた40名を5名ずつ8チームに分けて試合を行った。
今回のイベントでは対戦に北米サーバーを使用し、標準的なSummoner's Riftマップを使用したNormal Draft Pick一本勝負でトーナメント戦をおこなった。
開会の挨拶をする日本ギガバイト ディレクター中村広志氏 |
開催のあいさつで日本ギガバイト ディレクター中村広志氏は「この大会は、全国からゲームの猛者が集まって最強のスレイヤー集団を決定しようとするPCゲーム会の天王山」と述べ、また「最強の称号の名誉に加えて、それにふさわしいものを用意した」として、優勝チームに合計10万円(1人当たり2万円)、準優勝チームに5万円の賞金を披露した。e-sportsで賞金付のイベントを開催したのは日本ギガバイトとして初の試みだという。
開会式の後は早速試合が行われた。初戦と2回戦はステージ上の9画面モニターに表示しつつe-sports SQUAREのSasaさんが実況を行い、DetonatioNのマネージャを務めるあずこさんが試合内容の解説やLoLの世界観にまつわる話を入れる形で進行した。ちなみに今回の大会では入力機器に関しては持ち込み自由だ(決勝戦はギガバイトの機器を使用)。
対戦中のプレイヤー。当然ながら真剣 |
この手のゲームはヘッドセットをしてボイスチャットを交えというのが定番だが、ヘッドセットをせずに直接声を掛け合うチームも。即席チームなだけにその場でのコミュニケーションが重要となる |
e-sports SQUARE AKIHABARAはe-sportsゲームを行うだけでなく、観戦のためのスペースやバーカウンターもある。フードでおススメというのはタコライスということだったので、食べてみた |
同時中継されていたニコニコ生放送でもタコライスマーケティング活動(?)があり、ニコニコ市場にタコライスが入る。中央に写っているのは当日司会を務めたDetonatioNのあずこさん |
2戦を勝ち抜いて決勝を行ったのはBチームとGチーム。決勝戦はステージ上のマッチとなり、今回参加したものの一回戦で負けてしまったLoLチームクラン「Ozone Rampage」のMizuRussian氏が解説に加わった。
決勝戦のChampions(プレイヤーが操作するキャラクター)。LoLのドラフトでは、最初に3体ずつピック(選択)させないChampionを決定(BAN)した後、操作するChampionを交互にピックする |
序盤ではGチームのAwaker選手(DetonatioN-RabbitFive所属)が操るChampion「Kha'Zix」が次々とKillを決め、ワンサイドゲームになるかと思いきや中盤からBチームが盛り返して見応えのある試合に。45分のロングゲームを制したのはGチームとなった。
試合終了後、決勝で使われたGIGABYTE製のゲーミングデバイス感想では、キーボード(FORCE K7)/マウス(Aivia Krypton)よりも、「マウスパッド(Aivia Krypton Mat)が非常によかった」という声が多く出ていた。ついには「賞品に入りませんか?」という声まで挙がっており、中村氏も予想外だったようだ。ちなみにAivaiブランドは昨年11月に日本上陸。マウスパッドは両面で異なる表面加工が施されている。店頭想定価格は3,980円。
閉会の言葉で中村氏は「みなさんの盛り上がりに助けられて、私もイベントを楽しむことができました。負けてしまったチームの方も勝たれたチームの方も楽しんでいただけたのではないかと思います」とコメントした。
今回はGIGABYTEがスポンサー契約をするDetonatioNの協力で大会が実施された。ここ1年ほどの間で、パーツメーカーやBTOメーカーが日本のゲーミングチームにスポンサードすることが増えてきた。今後メーカーが主催するオフラインのゲームイベント(Aカップ?/Mカップ?)がいくつかでてくるかもしれない。
会場ではギガバイトの製品紹介や展示も
マザーボードのプレゼンを行う日本ギガバイトのマーケティングの木戸田徹氏 |
また、対戦の合間には主催のギガバイト製品のプレゼンテーションが行われた。
ギガバイトは台湾に工場を持つ唯一のマザーボードメーカーで、去年マザーボードの年間出荷数が2000万枚を達成したという。独自の品質基準である「Ultra Durable」による高耐久が特徴だ。「超耐久、コワレナイ」と日本でロゴを展開中とのことだ。
ゲーミングマザーボードとして、現在G1 Sniperシリーズを展開しており、最上位のG1 Sniper 5のほかに同M5/Z87/B5/A88Xの5製品が日本で展開中との事だ。
ゲーミングマザーボードには各種のこだわり機能が含まれているが、G1 Sniperシリーズではサウンド面に対して非常に注力しており、Creativeのサウンドコアや金メッキカバー、ニチコンのオーディオ用ハイエンドコンセンサーを使用する。また、一部製品にはオペアンプをソケット化しており、好みのアンプチップに取り換えることができるという。
グラフィックカードに関しては独自の空冷システムWINDFOTHとそのメリットに関して説明が行われた。WINDFORTHは空冷ファンに付けられたブランドで、採用し始めた2010年から改良を重ね、2012年からは冷却能力をさらに増大させているという。
グラフィックスカードのプレゼンを行うCFD販売株式会社 代理店マーケティンググループ グループリーダー倉本氏 |
主に発熱の大きいハイエンド製品に使われているWINDFORTH 3Xは三連ファンが特徴。WINDFORTHでは、ファンを15度程度傾けて設置することで気流を調整し、効率の良い冷却を可能としている。また、GPUに取り付けられたヒートシンクは三角形のトライアングルクール、ヒートパイプはコンポジットヒートパイプを使って冷却性能を上げている。
現行の製品では450Wの冷却にも対応しているという。現在のGPU自身はハイエンドでも250W程度のTDPだが、冷却性能を上げることで同じ冷却性能でもゆとりを持った静かなシステムとなるほか、GPUブースト時のクロックアップをより高くできる。つまり「リファレンスよりも冷えて、静かで、周波数も高い」のがウリだという。