4月14日、アイビーが運営する「KIHACHI 青山本店」2階が新コンセプト「Chef's Home」を掲げ、リニューアルした。シェフの家にきたような感覚で、肩肘はらずにカジュアルに楽しめるアラカルトメニューが充実している。ユニークなサラダや迫力満点のココット料理など、大勢で囲むことで楽しさが増す料理がいっぱいだ。

リニューアルした「KIHACHI 青山本店」2階。"シェフの秘密基地"をテーマにしており、ロングテーブルも設置して大勢で食卓を囲む楽しさも。オープンキッチンでライブ感も演出している

"シェフの秘密基地"にはユニークな絶品メニューが

早速筆者は、この「Chef's Home」に潜入。店内はアトリエ、リビング、パティシェルーム、ダイニングルームなどの空間に分けられ、よりコンセプトが伝わるような空間設計となっている。肝心のメニューはというと、1品目からいきなり同店のおもてなし力に驚かされた。最初に登場した「北海道産生ウニとマッシュルームのガレット そば粉の香り」(2,480円)は、チーズとウニのまったりと濃厚なおいしさもさることながら、大きなガレットがカッティングボードにのせられて登場するという演出にワクワク感を覚えたのだ。石川泰史シェフの「カッティングボードの上でガレットを切っていただいて、巻いてお召し上がりください」との説明通り、同行者と一緒に切って巻いて食べて……。このセルフクッキング感覚がなんともいえない楽しさである。

写真左は「北海道産生ウニとマッシュルームのガレット そば粉の香り」(2,480円)。右が「生ハムとフレッシュハーブのピアーダサラダ」(1,940円)

続いて提供されたのは、イチゴ入りのドレッシングをかけて食べる「生ハムとフレッシュハーブのピアーダサラダ」(1,940円)。こちらも印象的なメニューだ。サラダの中に、丸く膨らませたピアーダという生地が入っていたのだが、これをバリバリと割りながらサラダを混ぜて食べるスタイルが視覚的にも面白い。

シェフ自慢の必食メニューはココット料理

さらに、シェフが「一品はぜひ食べてほしい」と話していた迫力満点のココット料理にも舌鼓を打った。今回のオーダー料理は「シェフズココット"骨付き豚肉とカブ"」(3,240円)。無水調理で食材の旨みがギュッと閉じ込められており、カブの甘さ、ジューシーな豚肉を存分に堪能できた。

「KIHACHI 青山本店」の石川泰史シェフ

「シェフズココット"骨付き豚肉とカブ"」(3,240円)

最後に、大きな切り株にのって登場したデザート「パイナップルとドライフルーツの包み焼き 自家製ココナッツジェラート添え(4人前)」(2,590円)でテンションはMAXに。サクサクのパイを切り分けると、中からはとろりとおいしそうなパイナップルがお目見えし、別腹モードが全開になった。パイナップルとココナッツで、ピニャコラーダのようなトロピカルな味がふわっと口の中に広がった。

「パイナップルとドライフルーツの包み焼き 自家製ココナッツジェラート添え(4人前)」(2,590円)

カジュアルなアラカルト料理をみんなでシェア

テラス席もあり、いちょう並木を眺めながら食事が楽しめる

注目ポイントは、シェアスタイルのカジュアルなアラカルト。メニューの幅が広いので様々なシーンに対応可能となっており、料理予算は5,000円程度とバリュー感があるのが特徴だ。2人の場合は5、6品にデザート、4人だと8、9品を目安に頼むといいそうだ。ちなみに「Chef's Home」のコンセプトが楽しめるメニューはディナータイムのみの提供となっている。

シェフとの心地よいフランクな距離感や、温かみのある什器、シェフの家のアトリエやリビングなどをイメージしたインテリア……。テラス席の向こうに見える美しいいちょう並木は、同店でのスペシャルな気分を盛り上げてくれる。今回は2人で楽しんだが、次回は友達何人かを誘って他のメニューも試してみたい。