新潮社は17日、新潮新書『働かないオジサンの給料はなぜ高いのか―人事評価の真実―』を発売した。著者は楠木新氏。価格は778円。
日本の会社では、「働かないオジサン」が高給を取る一方、仕事に追われる中堅や若手が安月給で使われている場合があり、会社の人事評価に不満を持つ人も少なくない。なぜこのような不条理ともいえる事態が生じるのか。同書は、大手企業で人事畑を歩いてきた現役社員の著者が、日本企業の人事評価のメカニズムを徹底解明。併せて、人事評価とサラリーマンのキャリアの「望ましいあり方」についても提言するという。
主な内容は、「第1章 オジサンは『同士』を求めている」「第2章 『同期』が成果主義を阻む」「第3章 若い頃は、常に上司の期待を上回れ」「第4章 偉くなる人とうまくやれる人が偉くなる」「第5章 『働かないオジサン』はどうすればいいのか」など。
著者の楠木新氏は1954年神戸市生まれ。京都大学法学部卒業後、生命保険会社に入社。勤務のかたわら、「働く意味」をテーマに取材を続け、執筆、講演、大学での講義などを行っている。著書に『人事部は見ている。』(日本経済新聞出版社)、『サラリーマンは、二度会社を辞める。』(同)などがある。