米Googleは、現実世界の空間や動きをデバイスに取り込む「Project Tango」のプロトタイプをNASAの球体型ロボットに備え付け、今夏宇宙に打ち上げる予定だ。「Project Tango」チームのGoogle+アカウントが発表した。
Project Tangoは、モーショントラッキングカメラと3D深度セサーなどを組み合わせ、毎秒25万回以上の3D測定を処理することでリアルタイムで周囲の3Dマップ生成が可能な、Androidベースのスマートフォン。想定用途として、ストア内の陳列も分かる製品検索や自分の居る場所を舞台としたミリタリーゲームなどが紹介されている。
今回の打ち上げは、球体型ロボット「SPHERES」に「Project Tango」のプロトタイプを組込み、 SPHERESが宇宙飛行士のアシスタントロボとして、もしくは国際宇宙ステーションで独立してメンテナンス作業を行えるような、無重力空間での自律プラットフォームの開発が目標。
同社では、「Project Tango」の3Dトラッキングとマッピング機能が、「SPHERES」に宇宙ステーションの3Dマップを再構築させ、ステーション内での自律航法を可能にすると想定している。