愛知県豊橋市に本社を置く、メッシュフィルターの開発・製造企業・くればぁが17日、PM2.5よりもさらに危険度の高い浮遊物質として健康被害が懸念される“PM0.5”にも対応したマスク「PM0.5フィルターマスクPittarich(ピッタリッチ)」を発売する。100回以上、洗濯可能で、価格は1枚7,980円。

PM0.5は直径が0.5μm以下のPM2.5よりも粒子が細かい超微粒子。中国の復旦大学の研究グループによると、体内に入りやすいため非常に危険であるとされている。鼻腔や気管、肺の気管支を簡単にくぐり抜け、血液に含まれる二酸化炭素を酸素に交換する肺胞まで到達するといい、既存のマスクや空気清浄機などでは十分に除去しきれない可能性がある。日本でも九州など各地で観測された報告がある。 これに対し、同社の新製品「Pittarich」では、PM2.5はもちろん、PM0.5も99%ブロックする最新の高精度メッシュフィルターを開発し、マスクに応用。一般の使い捨てマスクが静電気を帯電させ有害物質を吸着させているのに対して、帯電させないカーボンを練り込み、逆に静電気で微粒子を寄せ付けないようにされている。

また、鳥インフルエンザウイルス(MRSA)にも対応。マスクのフィルターには、舐めても安全な口の中を洗う消毒薬(4級アンモニウム塩)を染み込ませ、“エンベロープ”と呼ばれる、単純ヘルペスウイルスやインフルエンザウイルスなど一部のウイルス粒子に見られる膜状の基本構造を形成するウイルスゲノムやカプシドタンパク質を覆っている構造物に働きかけ、99%不活性化させる。これにより、マスクに付着しても二次感染を防げる。

ほか、マスクが出来ない乳幼児やペット向けに開発したPM0.5対策シート「PM0.5フィルターメッシュ」も同時発売。ハサミで自由にカットして内側にセロテープで貼って装着するタイプで、換気扇、家庭用エアコン、ペットのゲージ付近などにも貼って使うことができる。価格は1枚9,980円。