最近、よく耳にするようになった「ダイバーシティ」という言葉。特に大手企業ほど、このダイバーシティというものに、熱心に取り組んでいるところが多いようです。この「ダイバーシティ」って一体、何のことなのでしょうか。つい知ったかぶりしやすい、横文字用語の意味を調査してみました。
■ダイバーシティって?
ダイバーシティとは「ダイバーシティ・マネジメント」の略で、人種や国籍、性別や年齢、障害等の有無を問わずに、逆にその多様性を生かした組織を作り、会社の競争力を高めていこうという取り組みです。例えば女性や外国の方等、現状の仕組みでは働き方が制限されてしまうような方にも、雇用形態や働く場所・働き方に柔軟性を含ませることで、より積極的に企業で働いてくれるようになるかもしれません。
つまりダイバーシティでは、今までの枠組みでは受け入れられなかった人たちにも、その人たちが働けるような仕組みを作り、多様な人材を受け入れ、なおかつそのような多様性を武器にした企業活動を行っていこうという取り組みなのです。
■「ダイバーシティ」という言葉を使うのは、どんなとき?
ダイバーシティというのは取り組みを指す言葉なので、「あれ、ダイバーシティをしておいてね」なんて、社内用語として使うことはありません。ダイバーシティという言葉は会社の標語や社内文書に使われているのを見たり、会議の説明で使われるのを聞いたりするときにふれることが多い言葉です。意味さえ知っておけば、ダイバーシティという単語が出てきても、慌てずに済むことが多いでしょう。
■経済産業省のダイバーシティ経営企業100選
経済産業省では、ダイバーシティ経営に積極的に取り組んでいる企業を表彰する、「ダイバーシティ経営企業100選」という取り組みが行われています。現在46社が受賞企業として選ばれており、これから3年かけて100社にしていくそうです。まだ会社がダイバーシティ経営に取り組んでいないなら、残り54社の枠があるため、受賞企業に選ばれるチャンスはまだあるかも!?
男性が中心になって働く社会から、徐々にではありますが、ダイバーシティによって多様な人材を使って社会を動かしていく世の中に、変わっていくということなのかもしれません。ちなみにダイバーシティというと、ついお台場を思い出し、お台場話でつじつまを合わせようとする人は要注意。この機会に、ぜひダイバーシティの本当の意味を覚えてみてくださいね。