Microsoftは4月9日のWindows XPのサポート終了に伴い、同社の提供するWebページ検証サイト「modern.IE」にてブラウザゲーム「Escape From XP」を公開した。XPやIE6、ごみ箱のアイコンを敵に見立て、マシンガンとバッテリーブラストという武器を用いながら倒していくというもの。
遊び方は、Windows XP搭載パソコンのデスクトップに見立てたゲーム画面右上のふせんに書いてある。A/W/Dキーでキャラクターを移動させ、カーソルキーで攻撃、Qキーで武器を変えられる。次々と襲い来る「敵」たちを攻撃していくが、敵の数は増えていく一方なので、ついにはゲームオーバーとなってしまう。そうすると、マイクロソフトの救助ヘリがやってきてキャラクターを救出する。最後には「ボタンを押して、XPにさよならしろ」という指示があり、画面上のスイッチを押すと爆発。XPやIE6に占拠されていた街は一掃される。
なぜMicrosoftはこのような自虐的なゲームを作ったのだろうか。Windows XPはまだ使えはするものの、サポートが終了すると新規のセキュリティ更新プログラムは提供されなくなり、脆弱性が飛躍的に向上するためセキュリティのリスクが非常に高くなる。新しい周辺機器が対応しなくなってしまうということもあるが、サポート終了における一番の問題はセキュリティにあるだろう。Microsoftは最新のWindowsへの移行を推奨しており、今回のEscape From XPの公開も、「脱XP」推奨の一環といえるだろう。