英国のジャガー・ランドローバーはこのほど、ランドローバーがヴァージン・ギャラクティック社とグローバル・パートナーシップを締結したことを発表した。
ヴァージン・ギャラクティック社はリチャード・ブランソン氏率いる世界初の民間宇宙旅行会社で、世界初の民間宇宙船スペースシップ2による宇宙への観光旅行をめざしている。そのパイオニア精神と技術革新、冒険心が、アドベンチャーの代名詞であるランドローバーと共通することから、今回のグローバル・パートナーシップの締結に至った。
今回の発表は、米海軍の退役航空母艦で、現在は海上航空宇宙博物館となっているUSSイントレピッドの艦上で行われた。世界初の民間宇宙船スペースシップ2と、ランドローバーのコンセプトモデル「ディスカバリー・ビジョン・コンセプト」が並んで展示され、200名を超えるVIPゲストが注目する中、美しいマンハッタンの夜景とプロジェクション・マッピングによる演出を背景として、その先進性をアピールした。
スペースシップ2はその後、超音速旅客機コンコルド、スペースシャトル エンタープライズとともに並べられ、人間の英知と探検、新たな発見にかける冒険心の象徴といえる展示となったという。
「ディスカバリー・ビジョン・コンセプト」はAR(拡張現実)技術を採用しており、車内から前方のボンネットの下の地形を"透視"しているかのように映し出す。また、ジェスチャー・コントロールを使えば、手を動かすだけで、ドアを開けたり、方向指示器を操作したり、ヘッドランプを点灯させたりできる。このコンセプトカーは4月16日に開幕するニューヨーク国際オートショーで展示される予定だ。