5人のプロ将棋棋士がコンピュータ将棋ソフトと団体戦で戦う「第3回将棋電王戦」がプロ棋士1勝4敗という結果で12日に幕を閉じ、第1局~第5局までのニコニコ生放送総視聴者数が213万4,258人を記録したことが15日、明らかになった。

「第3回将棋電王戦」公式サイトより

ニコニコ生放送の総視聴者は、昨年の「第2回将棋電王戦」における200万3,753人を上回る結果となり、特に第5局の屋敷伸之九段 対 Ponanzaの対局の総視聴者は71万3,147人を記録。これは、ニコニコにおける将棋番組史上最高の視聴者数だという。各対局の視聴者数、コメント数は以下のとおり。(※視聴者数にタイムシフト視聴は含まないため、現在サイトに表示されている数値と異なる)

第1局 3月15日(土)菅井竜也五段 vs 習甦(開発者・竹内章氏)
延べ視聴者数:29万2,639人/コメント数:45万2,611件

第2局 3月22日(土)佐藤紳哉六段 vs やねうら王(開発者・磯崎元洋氏、岩本慎氏)
延べ視聴者数:31万8,625人/コメント数:35万7,515件

第3局 3月29日(土)豊島将之七段 vs YSS(開発者・山下宏氏)
延べ視聴者数:28万4,388人/コメント数:35万2,250件

第4局 4月 5日(土)森下卓九段 vs ツツカナ(開発者・一丸貴則氏)
延べ視聴者数:52万5,459人/コメント数:45万4,484件

第5局 4月12日(土)屋敷伸之九段 vs Ponanza(開発者・山本一成氏、下山晃氏)
延べ視聴者数:71万3,147人/コメント数:59万1,332件

なお、4月26日、27日に千葉県・幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議3」内の「超囲碁・将棋・電王ブース」の出展内容も発表。同ブースでは、「第3回将棋電王戦」に出場した5つのソフトに挑戦できるコーナーや、豊島将之七段が対戦した将棋ソフト「YSS」とタッグを組み、電王戦出場ソフト「Ponanza」「ツツカナ」「習甦」の合議制と勝負するイベントを実施。そのほかにも、将棋チームvs囲碁チームの頭脳ゲーム7番勝負、佐藤天彦七段&中村太地六段&安食総子 vs 囲碁棋士3名(調整中)、どうぶつ将棋・よんろのごをアレンジしたゲームで"時読みちゃん"と勝負できるニコニコ囲碁・将棋対局コーナー などさまざまな企画が予定されている。

第2回将棋電王戦 観戦記
第1局 阿部光瑠四段 対 習甦 - 若き天才棋士が見せた"戦いの理想形"とコンピュータの悪手
第2局 佐藤慎一四段 対 Ponanza - 進化の壁を越えたコンピュータが歴史に新たな1ページを刻む
第3局 船江恒平五段 対 ツツカナ - 逆転に次ぐ逆転と「△6六銀」の謎
第4局 塚田泰明九段 対 Puella α - 泥にまみれた塚田九段が譲れなかったもの
第5局 三浦弘行八段 対 GPS将棋 - コンピュータは"生きた定跡"を創り出したか?
第3回将棋電王戦 観戦記
第1局 菅井竜也五段 対 習甦 - 菅井五段の誤算は"イメージと事実の差
第2局 佐藤紳哉六段 対 やねうら王 - 罠をかいくぐり最後に生き残ったのはどちらか
第3局 豊島将之七段 対 YSS - 人間が勝つ鍵はどこにあるか
第4局 森下卓九段 対 ツツカナ - 森下九段とツツカナが創り出したもの