世界のビジネスパーソンはどのように働いているのでしょうか? インドネシア・バリ島でホテルのマーケティング・コミュニケーションズ・マネージャーをしているアンジェリーナさん(26歳)に話を聞きました。
■これまでのキャリアの経緯は?
高校時代に大手外資系ホテルでアルバイトをした経験がきっかけでホテル業界を志望するようになり、ジャカルタのロンドンスクール・オブ・パブリックリレーションズ大学と大学院で広報・PRを学びました。2010年にジャカルタの大手外資系ホテルにPRとして入社し、入社8カ月でアシスタントマネジャーに昇進。その後、2012年6月にバリ島のヌサドゥアビーチホテル&スパにマーケティング・コミュニケーションズ・マネージャーとして迎えられて現在に至ります。
勤務先が歴史のある独立系5つ星ホテルということは知っていましたが、ホームタウンのジャカルタを離れてバリ島への転職を決意したのは、面接時に実際にホテルを見てからです。観光にもビジネスにも非常に高いポテンシャルを持っていて、PRとしてとてもやりがいがあると思いました。長く勤めているスタッフが多いという点も魅力的でしたね。それだけ職場環境が良いということですから。
■現在のお給料は以前のお給料と比べてどうですか?
具体的な金額はお話しできませんが、役職付きですし、転職後のお給料はもちろん上がりました。今のところ満足しています。
■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?
PRという仕事上、メディアの方にお会いする機会が多く、バリ島は観光地ということもあって、ジャカルタのときよりもいろいろな国の様々な背景を持つ人たちと出会うことができます。国内外にネットワークを広げて経験と知識を増やすことが可能です。こうして構築したネットワークとコミュニケーションを駆使してホテルがメディアに取り上げられたときはとてもうれしいです。先日もジャカルタの英字新聞に当ホテルの記事が全段で掲載されて本当にうれしかったですね。もしこれが広告だったらばく大なPR費用がかかるわけですから(笑)。
■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?
仕事量は多いですし、迷うこともありますが、そこにフォーカスして考えている時間がもったいないので"JUST DO IT"です。それに私の場合、忙しい方が良いのです。同僚は週末を家族と一緒に過ごせるけれど、私は家族がジャカルタ住まいなので寂しいです。忙しいと考える暇がないので寂しさも感じないですみますよ(笑)。
■日本人のイメージは? あるいは、理解し難いところなどありますか?
前職も現職も同僚として働いています。そうですね、規律正しい。自立している人が多い。前向き。そして良い意味でワーカホリックだと思います。理解し難いと感じたことはありません。
■ちなみに、今日のお昼ごはんは?
「Nuts and Spice crusted Barramundi(ナッツとスパイスをまぶした白身魚のソテー)」。ホテル内のレストランでメディアの方とミーティングランチでした。おすすめ料理を聞かれることもよくあるので、レストランで出す料理を食べて知っておく必要があるため、社員食堂よりもレストランの使用頻度が高いです。ちなみのこちらの料理はお気に入りのおすすめメニューです。おいしいですよ!
■休みのとりかたは?
基本的に土日が休みですが、取材や撮影がある場合は出勤します。長期休暇はめったに取らないですね。ここ2年半で1週間ほどの休みを取ったのは1回か2回です。休暇中はアシスタントが業務を代行しますが、私も常にメールをチェックしていますし、電話もつながる状態にしています。
■将来の仕事や生活の展望は?
キャリアを生かし国外で働きたいです。もちろんホテルのPRとして。家族とますます離れてしまいますが(笑)。家族を呼んで一緒に暮らせたらいいですね。