JR東海はこのほど、今年度実施する予定の在来線駅ホームにおける安全対策の取組みを発表した。おもに非常通報灯(出発側)の整備、内方線付き点状ブロックの整備、啓発ポスターの刷新の3点を行うとしている。

JR東海が新たに作成したポスター

非常通報灯は運転士や車掌、ホーム上の駅係員に異常を知らせる装置。現在、ホームに進入してくる列車の運転士に異常を知らせるための進入側非常通報灯が59駅に、逆側の出発側非常通報灯は43駅に設置済み。今年度中に残り16駅にも出発側非常通報灯の設置を完了する予定だという。

「内方線付き点状ブロック」は、ホームの端に敷かれている黄色い凹凸のブロック。転落事故を未然に防ぐため、ホームの内側と外側(線路側)を区別する線を直線状の突起で示している。1日1万人以上の利用がある駅(全44駅)では、すでに昨年度までに設置が完了し、1日1万人以下の駅でも42駅で設置済み。今年度は1日1万人以下の駅への設置をさらに進め、8駅へ導入する計画だ。

啓発ポスターは、昨年12月に新たに作成した「ながら歩き」防止ポスターと統一感を持たせたデザインに全面リニューアル。従来使用していた4種類のポスターを、オレンジ色を基調とした視認性の高い意匠にすべて変更した。