パナソニックは4月11日、液晶テレビ「VIERA(ビエラ)」のフルHD(1,920×1,080ドット)表示モデルとして「AS800」「AS650」の2シリーズを発表した。ラインナップは「AS800」シリーズが55V型の「TH-55AS800」、47V型の「TH-47AS800」、「AS650」シリーズが55V型の「TH-55AS650」、47V型の「TH-47AS650」、42V型の「TH-42AS650」。いずれも発売は5月中旬で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はTH-55AS800が270,000円前後、TH-47AS800が220,000円前後、TH-55AS650が240,000円前後、TH-47AS650が190,000円前後、TH-42AS650が155,000円前後。
「AS800」シリーズは広色域なIPSパネルのほか、独自の広色域・忠実色再現技術「ヘキサクロマドライブ」を搭載。通常3原色(RGB)の座標軸3つだけで行われる色補正処理を、CMYを加えた6つの座標軸で行うヘキサクロマドライブにより、IPSパネルの広い色域を生かした忠実な色再現が可能となっている。
2モデル共通の特徴としては、ユーザーそれぞれの利用スタイルに合わせてオススメコンテンツを表示する「マイチャンネル」機能を搭載する。これは、テレビ放送だけでなく、HDDレコーダー「DIGA(ディーガ)」シリーズに録画した番組やYouTube、アクトビラなどのオンライン動画など多彩なコンテンツから、ユーザーにオススメのものを表示するというものだ。リモコンに向かって話すと、声紋によってユーザーを特定して各人の「マイチャンネル」を呼び出せるので、家族皆で別々の好みを登録することも可能だ。
チューナーは5モデルとも地上/BS/110度CSデジタル×各2基を搭載し、USB HDDへの録画にも対応。裏番組録画も可能だ。接続インタフェースはHDMI×4系統、D4端子×1系統、ビデオ入力×1系統、光デジタル出力×1系統、ヘッドホン出力×1系統、LANポート×1基、USBポート×2基を備える。スピーカーは「AS800」シリーズがスコーカー×2+ウーファー×1、「AS650」シリーズがフルレンジ×2という構成で、実用最大出力は「AS800」シリーズが総合18Wで、「AS650」シリーズが総合20Wだ。
なお、本機用のアップデートとして6月上旬に、DTCP+のリモートアクセス規格への対応が予定されている(NexTV-Fにより公開された「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0」に準拠)。これにより外出先でスマートフォンからインターネット経由で、本機でUSB HDDに録画した番組や、放送されているテレビ番組をリアルタイム視聴することが可能となる。