パナソニックは4月11日、4K(3,840×2,160ドット)表示に対応する液晶テレビ「VIERA(ビエラ) AX800F」「AX800」の2シリーズを発表した。ラインナップはスタンダードデザインの「AX800F」シリーズが「TH-58AX800F」「TH-50AX800F」の2モデル、スラントデザインの「AX800」シリーズが「TH-65AX800」「TH-58AX800」「TH-50AX800」の3モデル。いずれも発売は5月中旬で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は58型のTH-58AX800Fが430,000円前後、TH-50AX800Fが385,000円前後、TH-65AX800が670,000円前後、TH-58AX800が460,000円前後、TH-50AX800が415,000円前後。
色彩豊かな映像表現を可能にする広色域液晶パネルと、パネルの能力を生かす独自の広色域・忠実色再現技術「ヘキサクロマドライブ」を搭載し、繊細な描写が可能な4K液晶テレビ。ヘキサクロマドライブは、通常3原色(RGB)の座標軸3つだけで行われる色補正処理を、CMYを加えた6つの座標軸で行うことで、原画に忠実な色再現が可能となっている。
さらに、3次元カラーマネジメント回路が、明るさが変化した場合でも忠実な色再現を可能にしており、輝度の低いシーンでも自然な色再現を行う。また、2K映像をその特性に合わせて超解像技術で補間して4K表示する「4Kファインリマスターエンジン」も搭載。
画像の質感を保つため、「暗部階調制御技術」も備える。画像の暗い部分や明るい部分を分析して輝度調節することで、黒浮きを抑えるとともに、より深い黒を表現することが可能となっている。
テレビ番組以外の多彩なコンテンツを見るための機能も充実。ユーザーそれぞれの利用スタイルに合わせて、テレビ放送だけでなく、HDDレコーダー「DIGA(ディーガ)」シリーズに録画した番組やYouTube、アクトビラなどのオンライン動画など多彩なコンテンツから、ユーザーにオススメのものを表示する「マイチャンネル」機能を搭載する。また、テレビ視聴や録画以外に、YouTubeやアクトビラの動画検索なども行える「音声タッチパッドリモコン」が付属。音声で見たいコンテンツを検索したりすることができる。
チューナーは5モデルとも地上/BS/110度CSデジタル×各3基を搭載し、USB HDDへの録画にも対応。裏番組録画は2つまでに対応する。スピーカーはスリムスピーカー新たに開発することで、本体サイズを抑えつつ前面に配置できるように配慮。また、磁性流体によりボイスコイルと磁気回路の間で熱の伝わりがよくなって放熱性が向上し、安定した動作が実現されている。接続インタフェースはHDMI×4系統、DisplayPort×1系統、D4端子×1系統、ビデオ入力×1系統、光デジタル出力×1系統、ヘッドホン出力×1系統、LANポート×1基、USBポート×3基を備える。
そのほか、4K60p 4:4:4入力対応のHDMI2.0規格に準拠しているほか、映画監督の意図する映像を忠実に再現できると認められたTHX 4Kディスプレイ規格の認証を取得している。なお、本機用のアップデートとして6月上旬に、DTCP+のリモートアクセス規格への対応が予定されている(NexTV-Fにより公開された「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0」に準拠)。これにより外出先でスマートフォンからインターネット経由で、本機でUSB HDDに録画した番組や、放送されているテレビ番組をリアルタイム視聴することが可能となる。