最近は子どもができたことがきっかけで結婚を決意する「デキ婚」をする人が増えているせいか、婚約→結婚という手順を踏む人は少ないのでは。日本では婚約成立の証として「結納」を行うのが伝統的でしたが、海外にはこうした習慣があるのでしょうか。日本に住む20人の外国人に、母国ではどんな感じか聞いてみました。
■ありますが、最近の人は通過儀礼を無視しています(ギリシャ/30代前半/男性)
この状況は日本と同じですね。
■母国でも同じような行事があります(シリア/30代前半/男性)
■結納はフィリピンも同じです(フィリピン/40代前半/女性)
■同じく結納です(インドネシア/40代前半/女性)
■日本と同じく結納の行事がある(台湾/40代前半/男性)
■韓国でも結納の似たようなことがあるし、アルバム作り、親戚のあいさつ回りなど通過儀礼が多い(韓国/30代前半/女性)
金品のやりとりをする結納は、東洋でよく見られる通過儀礼のようです。筆者は以前、韓国人の友人に結婚アルバムを見せてもらったことがありますが、芸能人の写真集ばりの豪華ですごいものでした。その友人は離婚してしまいましたが、アルバムはどうするのでしょうね。
■zasnoubeni(特別な指輪を男性から女性に渡すこと)がありますが、多分50%くらいの実施率だと思います(チェコ/30代後半/女性)
■現在では西洋の婚約があります。今では一部の田舎の地域にしか残っていませんが、昔は花婿の家族が花嫁の家まで来て正式に結婚を申し込むと同時に、経済面の話し合いをしました(ロシア/20代後半/女性)
男性から女性へ、という流れ。このポイントは日本でもそれを望む人が多そうですが、男女同権の現代にはマッチしないのかもしれません。
■昔は妻側に持参金というのがあったようですが、現在、結婚前にすることはありません(オランダ/30代前半/男性)
ヨーロッパにも結納はあったらしいですが、持参金を用意できないと結婚できないということすらあったといいますし。また、持参金は一方的に女性の家族にだけ負担がかかるものですので、やはり現代では受け入れられない風習なのでしょうね。
■両親へのあいさつ(アメリカ/30代後半/男性)
■ブラジルでは通過儀礼はほとんどありません。その代わりに新しい家族の家に必要なもの(冷蔵庫、鍋、レンジ、食器、など)をあげるのが基本です(ブラジル/30代後半/男性)
今ではこのくらいが一番普通な感覚です。ブラジルの場合は両家でそろえるのでしょうか。新婚のふたりには現実的でありがたい風習です。
■母国では花嫁と花嫁のお父さんのダンスが感動的で一番好き(ペルー/40代前半/女性)
■マリも女性の親が、白い衣装とコーラの実、香水と新しいサンダルを持たせます。日本の結納にすごく似てる。これは、宗教的な婚前のセレモニーで使います(マリ/30代前半/男性)
ペルーのは婚約というか結婚式での風習でしょうけれど、これは本当に感動的でしょうね。マリの結納は経済的な理由で行われるわけではなさそうです。
結婚するにはお金がかかるのは今も昔も同じ。伝統的な通過儀礼を重んじていたらそれこそ結婚できない状態にだってなりかねません。ジミ婚やナシ婚が流行っているくらいですから、結納を交わさない人が多くても納得です。
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