東映、 テレビ朝日、BS朝日、朝日新聞社、森アーツセンターは9日、漫画家・井上雄彦氏とスペインの建築家・アントニ・ガウディのコラボレーション展「特別展 ガウディ×井上雄彦 ─シンクロする創造の源泉─」に関する記者発表会を、スペイン大使館にて行った。
記者発表会の登壇者。左から、同展公式ナビゲーター/建築家の光嶋裕介氏、同展日本側学術監修を担当した神奈川大学 鳥居徳敏教授、東映 取締役 事業推進部門担当 堀田耕二氏、テレビ朝日 常務取締役 広報局・事業局・番組審査室担当 粕谷卓志氏、BSアサヒ 代表取締役社長 風間建治氏、森ビル 森アーツセンターギャラリー エキシビション・ディレクター 中山三善氏 |
「特別展 ガウディ×井上雄彦 ─シンクロする創造の源泉─」は、2013~2014年にかけて日本とスペインで開催される「日本スペイン交流400周年」文化事業の特別企画として実施される。これまで、展覧会の開催発表やタイトルの決定など、ごく一部の情報は公開されてきたが、今回はじめて展示構成や作品点数といった具体的な内容が発表された。
同展では、ガウディの建築家としての業績のみならず、人間・ガウディの生きざまにも迫るべく、少年期から始まるガウディの成長を追う1章「トネット少年、バルセロナのガウディへ」(トネットはガウディ幼少期の愛称)、建築家としてのガウディの活躍を紹介する2章「建築家ガウディ、誕生」、そして名声を得たのち、代表作で現在も建築が続けられているサグラダ・ファミリアに身をささげるようになった晩年に迫る3章「ガウディの魂 - サグラダ・ファミリア」といった全3章で構成されている。
また、スペインのガウディ専門機関が所属する直筆スケッチや建築模型、家具といった貴重な資料100件が展示される。そして、井上氏は、ガウディにまつわる作品を約40点発表予定で、そのすべてを描き下ろすということだ。その中には、10.6m×3.3mにもおよぶ巨大な手すき和紙「平成長尺大紙」にガウディを描く大作も含まれる。この和紙は、同社が1989年にギネス登録記録を打ち立てた「IMADATE平成大紙」(7.1m×4.3m)を、25年ぶりに面積で上回る"世界最大の和紙"だという。