永井海苔はこのほど、同社が販売している「焼のり」がNPO法人日本アジアハラール協会から2014年2月にハラル認証を取得したと発表した。「焼のり」のハラル認証取得は日本企業として初という。
ハラル認証の対象は、同社が取り扱う「焼のり」全商品(「味付のり」は対象外)。5月から日本および海外にて順次販売を開始する。米食文化圏はもちろん、世界人口の約4分の1を占める19億人のイスラムマーケットへの参入の先駆けとなるとし、インドネシア・マレーシアといったアジアのイスラム圏をはじめ、南西アジアのインド・パキスタン、バングラディッシュ、中東のサウジアラビア・UAEやトルコ、アフリカなどのイスラム教徒、在日イスラム教徒の顧客をターゲットにしていく。
取得の背景としては、日本国内の少子化による市場の縮小、急成長する東南アジアを中心とした米食文化圏の市場開拓、インバウンド向け国内市場の拡大予測などを挙げている。当初は業務用対応として、ハラル対応する宿泊施設や飲食業、航空会社の機内食などでの需要を見込んでいるが、ムスリム観光客が急増する中、「日本食に欠かせない海苔がイスラムマーケットにどのように広がっていくのかに注目が集まるところ」だと同社は期待している。