NTTドコモが完全定額制の通話料金プランを導入し、通話料金の実質的な値下げを実施するとの一部報道を受け、NTTドコモは9日、公式コメントを発表した。

公式コメントでは「当社が新たな料金プランを導入する旨の報道がありましたが、当社が発表したものではございません。料金プランについては、お客様にドコモをより長くご利用いただけるよう様々なプランを検討していますが、現時点で決定した事実はございません」としている。

今回の一部報道の真偽はまだ定かではないが、ドコモにインパクトのある施策が必要なのは間違いない。ドコモはキラー端末「iPhone 5s/iPhone 5c」の取扱いを2013年9月20日からスタートしたが、状況は大きくは好転しなかった。iPhone発売以降も、KDDI、ソフトバンクモバイルがMNPの転入超過となる一方で、NTTドコモは転出超過が続いた。昨年度、最も良好だった2月の数値でも4万8100件の転出超過だった。

足元を見れば、MVNO各社が安価な料金プランを続々と打ち出し、8日には、ビッグローブがMNP可能な音声通信サービスを開始することも発表。各社がドコモに揺さぶりをかけるなか、今後の動向が注目される。