成田空港は乗り継ぎ利便性の向上の第一弾として、4月から乗り継ぎの利用者(主に外国人利用者)に向けて、新たな「おもてなし」プログラムを実施している。

第2ターミナル連絡通路(イメージ)

50%OFFの施設割引クーポンを配布

同プログラムは、昨年10月から12月の間に実施した「おもてなし」プログラムの結果を踏まえて取り組んでいるもので、1,435名の利用者の声を反映させている。

各ターミナル1階に設置されている外国人観光案内所では、個人で気軽に利用できる有料ラウンジ「トラベラーズラウンジ ラシュラン」および乗継ぎの待ち時間に利用できる「シャワールーム」の割引クーポン券を配布している。いったん入国手続きをした上で、同案内所に立ち寄ることが必要で、クーポンを利用すれば施設を50%OFFで利用できる。

また、外国語対応が可能な乗務員による観光タクシーも運行する。これまでも千葉交タクシーが運行してきたが、新年度より新料金(市内1台6,800円/2h~)、新コースでの提供を予定している。新コースでは、成田市内のいちご農園や成田ゆめ牧場等を巡るプランも設定する(新料金、新コースとも認可申請中)。

2015年4月からは、乗り継ぎをする利用者がくつろげるスペースとして、第2ターミナルの本館・サテライト間に、リクライニングチェア、PCの利用を想定した個別ブース、マッサージ店舗、キッズパークなどを設ける。また、2014年秋頃には、第1ターミナル新館中央エリアのラウンジスペースを拡張し、ラウンジチェアやリクライニングチェアを設置する。

日本文化を体験できるイベント

外国人観光客に向けた日本文化紹介イベントは2014年度中、年間を通じて開催する。6月30日までは第2旅客ターミナル国際線出発ロビー中央で「浮世絵百人一首」展を開催。毎週火・木曜日には、第2旅客ターミナル制限エリア本館2階イベントスペースで、パフォーマンス「KOTO☆LIVE」を実施する。

そのほか、こけしの作製や折り紙体験など、日本伝統文化に触れるワークショップも開催。紙芝居のパフォーマンス、空手を利用したエクササイズ、けん玉ショーなど、様々なプログラムを用意している。