「ゆるキャラ」はただのゆるキャラではなく、きちんと肩書きが与えられた社会人であることを、みなさんご存じでしたでしょうか。ただしその肩書きは役職つきの場合もあれば、平社員の場合もあります。果たして「ゆるキャラ」の中で一番えらい肩書きを持っているのは、どのゆるキャラなのでしょうか?調べてみました。

■くまモンは「営業部長」兼「しあわせ部長」

熊本県のゆるキャラ・くまモンの肩書きは、現在営業部長兼しあわせ部長。この部長というポジションは、県知事や副知事に次いでえらい人に与えられる肩書きです。くまモンにはきちんと部長室も与えられており、熊本市中央区にあるテトリアくまもとビル1階、「くまもんスクエア」には、くまモン営業部長室があります。くまモン・グッズは2011年に25億円だったのが、2012年には293億円まで売り上げを伸ばしており、まさに敏腕営業部長と言えます。

■せんとくんは「奈良職員」。職員活動では、ギネス世界記録に貢献する快挙も!

平城遷都1300年祭で活躍したせんとくんは、その功績を認められ、2011年に観光振興課の県職員に認定されました。主に奈良のPRが職務のせんとくん。現在は、「せんとくんと一緒にギネスに挑戦!」事業に精力的に取り組んでいます。

この事業は奈良の魅力をPRできる団体および奈良県内で活動を行う団体が、せんとくんと一緒に世界ギネス記録へ挑戦するという試みです。2014年2月には、奈良のご当地ドリンクの瓶5,039本を使った「世界最大のガラス瓶モザイクアート」でギネス世界記録を達成しています。

■出世大名家康くんは、「はままつ福市長」

出世大名家康くんの肩書きは、「はままつ福市長」。そのお仕事内容は主に浜松市を元気にして、その魅力を発信すること。また浜松市は世界的に有名な企業や人を多く輩出してきたことから、縁起がいい「出世の街」として全国にPRする役目も担っています。

出世大名家康くんは、2013年のゆるキャラグランプリで準優勝。ただし優勝できなければ、ちょんまげを落として「出家大名になる」と宣言してしまったため、2013年12月18日からおよそ1カ月、出家修行を行うことに。その後、うなぎ観音から復帰しろとのお告げもあって、2014年1月17日には出世大名に再び復帰しています。

■大阪府泉北郡忠岡町のゆるキャラ「ただお課長」はやっぱり課長

大阪府泉北郡忠岡町のゆるキャラ「ただお課長」の役職は、その名の通りやっぱり課長。その所属先は、忠岡町町長公室、日本一元気課です。そのお仕事は、忠岡町が「日本一小さいけれど日本一元気な町を目指している」ことをPRすること。ただお課長の自慢はご近所づきあいがうまいことで、約18,000人の忠岡住民とお友達なのだとか。かなりなコミュニケーション能力の高さです。出世有望なゆるキャラかも!?

というわけで、今のところ役職が高そうなのは「出世大名家康くん」の「はままつ福市長」でした。しかし、毎年いろいろなキャラクターが生まれるので、油断はできません。単なる「ゆるキャラ」だと思っていたら大間違い。組織の中で地道にコツコツと働いている、ゆるキャラもたくさんいるのです。もし機会があれば、そんなゆるキャラたちの働きっぷり確認していただき、ぜひ応援してあげてくださいね!