Androidスマートフォンのロック画面を便利にするカスタマイズアプリ「Cover Lock Screen」(ベータ)を開発するCoverをTwitterが買収した。7日にCoverが公式ブログで明らかにした。

Coverはロック画面にアプリのアイコンを並べ、ユーザーがアプリのアイコンに触れてスライドすると、ロック画面から直接アプリにアクセスできる。ロック画面に並ぶアプリは6つだけだが、Coverはユーザーの位置情報から「自宅」「会社」「車内」などユーザーの状況を判断し、最適なアプリをロック画面に表示する。例えば、車内ではマップやPandora、会社ではカレンダーやEvernoteが並ぶ。さらにCoverがユーザーのアプリ利用パターンを学習することでより役立つアプリがロック画面に並ぶようになる。またユーザーが自身でカスタマイズすることも可能。必要な時に必要なアプリを適切に表示してくれる便利さが評判になり、ベータ段階ながら順調にユーザーを増やしてきた。

Twitterによる買収についてCoverは「Coverと同じように、TwitterもAndroidの可能性を認めている。そしてスマートフォンはもっとスマートになれる……もっと便利で、ユーザーを理解できるという点で同じビジョンをもっている」としている。Google PlayストアでのCoverの提供は継続するが、開発チームは今後Twitterでのプロジェクトを優先するという。

Cover買収について、The Vergeは2つの可能性を指摘している。Sara Haider氏がSecretに移ってからTwitterはAndroidチームの改革に乗り出しており、その一環である可能性が1つ。もう1つはFacebookのHomeのような、ロック画面とホーム画面をTwitter向けにカスタマイズするツールの提供だ。