内閣府は7日、2014年2月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比1.8ポイント低下の113.4となり、8カ月ぶりに下落した。大幅上昇した1月の反動減や消費増税への警戒などが影響したと考えられる。

内閣府は、一致指数を踏まえた基調判断を「改善を示している」に据え置いた。

一致指数の推移(出典:内閣府Webサイト)

景気の先行きを示す「先行指数」は前月比4.6ポイント低下の108.5と、6カ月ぶりの下落。下落幅は2009年1月(4.9ポイント低下)以来、5年1カ月ぶりの大きさとなった。遅れて動く「遅行指数」は同0.7ポイント上昇の116.7と、4カ月連続で上昇した。

一致指数を構成する11系列のうち、上昇に寄与したものは2系列、低下に寄与したものは9系列。このうち、生産指数(鉱工業)は前月比2.3%減、鉱工業生産財出荷指数は同0.5%減、大口電力使用量は同0.8%減、耐久消費財出荷指数は同5.6%減、投資財出荷指数(輸送機械除く)は同4.9%減、商業販売額(卸売業)は同2.0ポイント減、中小企業出荷指数(製造業)は同1.8%減などとなった。

一方、有効求人倍率は前月比0.01ポイント増となった。