住信SBIネット銀行はこのほど、「首都東京に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は、同銀行に口座を有する全国の30歳~69歳のうち、東京で働いた経験、又は居住経験がある人を対象として実施。1,266名から回答を得た。
東京のイメージは「多様性がある」「統一性がない」
回答者全員に、「東京に対するイメージを表す漢字1文字」を聞いたところ、1位は「混」の227件、2位は「雑」の108件、3位は「都」の73件となった。
自由回答では、「非常に人が多く、また町ごとに個性があり、多様性があるから」「伝統・文化・建物等々、古いもの・新しいもの、いろんなもの・事が様々に混ざり合い同居している」といった、「人や文化の集積・多様性」のイメージで選んだとする意見が散見された。しかし、その多様性を「混とんの混。良くも悪くも統一したカラーがない」など、都市としての統一性のなさとして指摘する意見も見られた。
また、「世界の首都や日本の政令都市のうち、魅力的だと感じる都市」を聞いたところ、1位は「東京」の47.9%、2位は「横浜」の42.3%、3位は「京都」の35.9%となった。さらに、「現在東京在住の人」を抽出したところ、「東京」が魅力的と答えた人の割合は58.6%に上昇した。
ただし、「過去に東京に居住していた人」は43.7%で、「横浜」の45.8%に次ぐ2位。「東京に居住経験のない人」は33.8%で、「横浜」(46.7%)、「京都」(36.4%)に次ぐ3位だった。
次に、「東京都内で魅力を感じる街」を聞いたところ、「住みたい街」としてもっとも人気が集まったのは「吉祥寺」で23.5%。以下、「自由が丘」(19.5%)、「二子玉川」(14.1%)、「田園調布」(14.0%)が続いた。山手線の内側エリアでは、「中目黒」(13.7%)、「麻布十番」(13.5%)、「表参道」(11.4%)、「恵比寿」(11.3%)が上位となった。
東京在住者の約8割が「首都直下型地震」について不安あり
現在東京に居住している481人に対し、「東京で暮らすことで感じる将来の不安」を聞いたところ、「首都直下型地震」が79.2%で1位。以下、「治安の悪化」(35.6%)、「少子高齢化」(34.7%)、「南海トラフ巨大地震」(33.7%)、「都市型災害(風害・水害など)」(33.3%)、「首都高速の老朽化」(32.2%)、「災害時の帰宅難民」(31.6%)などが30%台で続いた。
年代別に見ると、30代では「労働環境の悪化」(36.5%)などの就労環境に関する不安、「待機児童問題」(36.5%)や「教育費の負担増」(26.0%)など子育てに関する不安が高くなった。