ビッグローブは8日、都内で事業方針説明会を開催し、新会社の事業方針、モバイルサービスの今後の施策などを紹介した。同説明会では、データ通信プランとして提供している「BIGLOBE LTE・3G」エントリープランに090で始まる音声発信が可能なオプションが追加されること、腕時計型ウェアラブル端末を開発していることなども明らかにされた。ここでは同説明会の模様をリポートする。
心と心をつなぐサービスを
説明会の冒頭、ビッグローブ 代表取締役社長の古関義幸氏が登壇し、事業方針を説明した。4月1日にNECグループから独立した同社。古関氏は「未来、つながる。が、新しい会社のコンセプトです。人の心と心を、サービス・ネット接続・端末によってつなげる会社にしていきたい」と抱負を述べた。
VNO(バーチャルネットワーク)事業を展開する同社。古関社長は「モバイル端末は携帯電話の通信事業者、光回線は光回線の通信事業者、Wi-Fiはまた違う会社、というように契約している事業者がバラバラというケースも珍しくない。でもBIGLOBEの立ち位置なら、これを統一して提供できる」と話し、端末ごとに異なる事業者と契約する煩わしさを解決できることをアピール。「利用者の皆様には、"サクサク、どこでも、簡単に"つながるネット環境を提供していきたい」と述べた。
現在、ブロードバンド利用者数シェアにおいてBIGLOBEは8.4%で4番手につけている。これはOCN(17.7%)、Yahoo! BB(11.9%)、au one net(8.9%)に次ぐ規模となる。利用者数は2011年には285万人だったが、2012年には298万人、2013年には303万人にまで増えているという。