主婦をはじめとして、家計を管理する人にとっては、いかに知恵を絞って、賢く節約するかが腕の見せ所だ。そこで本稿では、家計簿アプリから通話アプリまで、賢く節約し、消費税増税に対処するAndroidスマートフォン向けアプリを紹介していきたい。
レシートを撮影して手軽に記録できる家計簿アプリ「Zaim」
まず、日々の出費をしっかり管理するのに欠かせないのが家計簿アプリだ。スマートフォンでは、様々な家計簿アプリが提供されており、どれを選べばよいかも悩み所だが、家計簿をつけ始めてもなかなか続かないという人におすすめなのが「Zaim」だ。
同アプリの特長は、買い物のレシートをカメラで撮影し、品目や金額を読み取ってすばやく記録できる機能。店名や日付も読み取ることができ、家計簿が続かない要因でもある面倒な入力作業を減らすことが可能だ。また、食費や交際費など、費目ごとに月間予算を設定して残額を確認できるほか、各費目の出費をグラフで表示することもできる。
また、同アプリはクラウドでデータを管理できる家計簿アプリとなっており、スマートフォンやタブレットのアプリで利用できるほか、パソコンのWebブラウザで「Zaim」のWebサイトにアクセスし、ログインしてデータの閲覧や記録が可能。パソコンでも家計簿を管理したい人に最適だ。
アプリでチラシをチェックし、お得に買い物!「シュフー」
最近では、新聞を購読していない世帯も増えており、増税前に節約のために契約を打ち切ったという人もいるかもしれない。新聞を止めた際のデメリットのひとつがチラシが見れなくなることだが、「シュフー」をインストールすれば、スマートフォンでチラシをチェックすることが可能だ。
同アプリでは、現在地の住所を設定することで、周辺のスーパーやドラッグストア、百貨店などのチラシを閲覧できる。上下にスワイプしながらチラシを切り替えたり、ピンチイン・アウト操作でチラシを拡大・縮小できるといったスマートフォンならではの操作感も魅力。カテゴリを選択して、チラシを絞り込むことも可能だ。
そのほか、クーポン情報や買い物に役立つコラムなども閲覧できる。新聞は購読していないけれど、チラシはチェックしたいという人は、ぜひインストールして、食料品などのお得な購入に役立てよう。
格安通話サービスのアプリで通話料も節約!「G-Call」
賢く節約するなら、スマートフォンの毎月の出費も見直したいところだ。スマートフォンの利用料金でとくに注意したいのが通話料で、LTE対応スマートフォンでは、通話料が20円/30秒という割高な料金プランが一般的となっている。さらに、これらの通話料にも8%の消費税が課税され、税込では21.6円/30秒となる。そこで検討したいのが、10円/30秒の通話料で利用できる通話サービスの「G-Call」だ。
G-Callは、通話発信する際に、相手の電話番号の前に4桁の番号を付加することで、格安な通話料で電話をかけられる通話サービス。10円/30秒という通話料は、スマートフォンの通常の通話料の半額であり、しかも国際回線を利用しているため、消費税は非課税。増税後も10円/30秒の通話料のままで通話できるのが魅力だ。
スマートフォン向けには専用アプリが用意されており、アプリから通話発信することで4桁の番号を自動で付加して電話をかけることが可能。なお、利用にはあらかじめ申込みが必要となる。
スマートフォンの通話料を節約する方法としては、「050 plus」などのIP電話アプリも提供されているが、G-CallはIP電話とは異なる。IP電話アプリがパケット通信を利用するのに対し、同サービスでは電話回線を利用した通話となるため、通話品質はスマートフォンの通常発信と同様で、音声の遅延も少ないのが特長。
また、相手への電話番号通知に関しては、いつもの自分の電話番号が通知される。IP電話アプリのように"050"から始まる番号が通知されないため、相手に気付かれることなく、格安の通話料で電話をかけられるのがポイント。また、月額基本料や初期費用は無料なので、電話をかける機会が多い人も少ない人も、使った分だけ通話料をお得にすることが可能だ。
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消費税増税の家計への影響を抑え、賢く節約するために活用したいAndroidスマートフォン向けアプリを紹介してきた。なお、取り上げた3つのアプリは、それぞれiPhone版も用意されているので、iPhoneユーザーもぜひ参考にしていただきたい。Zaim、シュフー、G-Callといったアプリを活用しながら節約を心がけることで、楽しく増税を乗り切れるかもしれない。