JR北海道はこのほど、函館本線大沼~渡島砂原~森間(通称「砂原線」)にて、枕木を木製からコンクリート製(PC枕木)に入れ替える軌道強化工事を集中的に実施すると発表した。工事にともなって一部列車を運休し、バスによる代行輸送を行うという。

JR北海道提供による、木製枕木(写真左)とコンクリート製のPC枕木(同右)のイメージ

同社は昨年からの一連の事故・不祥事を受けて実施された調査などにより、保線現場における人員と予算の慢性的な不足が指摘されていた。今回の工事では、短期間で集中的に工事を行い、約2万7,000本の木製枕木を一気にPC枕木へと入れ替える。工事期間は11月までの予定。同社によると、PC枕木は軌道変位がしにくく、耐用年数も長いことから、保守労力の軽減と保守費用の削減につながるとのこと。

工事にともない、運休するのは1日あたり1本。函館駅18時48分発・渡島砂原経由森行の普通列車の経路を変更し、駒ケ岳経由として大沼駅から森駅まで運行させる。当該列車は大沼~渡島砂原~森間では運休となり、代行バスを運行する。代行バスは19時33分に大沼駅に到着する当該列車に接続し、19時40分に大沼駅を出発。渡島砂原経由で各駅に停車し(流山温泉駅を除く)、21時16分に森駅に到着する。

当該区間は夜間でも貨物列車が通過するなど運転本数が多いため、線路上での作業時間の確保するための措置だという。バスによる代行期間は5月7日から11月30日まで。