ビューンは7日、電子雑誌と電子コミックの利用動向に関する調査結果を公表した。それによると、平日1日あたりの平均閲覧時間は電子雑誌が電子コミックよりも約5倍多くの時間が費やされている一方で、朝の時間帯ではコミックよりも雑誌の閲覧率のほうが高いなどの傾向が明らかになった。
同調査は、ビューンユーザーのアクセスデータを調査・分析したもの。利用者は会社員が66.3%で、次いで自営業が10.3%、公務員7.4%、定年退職6.4%、専業主婦2.3%などととなっている。
同調査結果では、平日1日あたりの平均閲覧時間は電子雑誌が18.3分、電子コミックが92.7分となり、電子コミックが電子雑誌の約5倍長かった。
時間帯別でみると、午前6時から午前10時の閲覧率は、電子コミックが13.6%、電子雑誌が16.7%で電子雑誌のほうが多かった。一方、午前2時から午前6時の深夜帯では電子コミックは7.7%、電子雑誌は4.9%と電子コミックが電子雑誌を上回った。
また、平日の電子コミックの閲覧冊数は、「2冊から5冊」が48.1%で最も多く、次いで「1冊」が21.9%、「6冊から9冊」が16.4%となった。「10冊以上」を読むというヘビーユーザーが13.6%に上ることもわかった。
分析結果から、ビューンにおいては、電子雑誌は電子コミックに比べて短時間で朝に読み、電子コミックは長時間で深夜に読んでいるユーザーの姿が浮かび上がった。このことから、同社では、電子雑誌は通勤時などの情報収集の一環として、複数の雑誌を読み流しするような形で利用され、電子コミックは定額で読み放題となっていることから、シリーズで複数冊を長時間閲覧していると見ている。