キリン・トロピカーナは、同社のフルーツジュースブランド“トロピカーナ”の新シリーズ「皮ごと搾り」を発売する。

新シリーズでは、皮むき果実以上に栄養と美味しさが詰まっているとされる果物を“皮”ごと楽しむことに着目。第1弾として、ブルーベリーとブドウの深みのある甘酸っぱさが特長の「トロピカーナ 皮ごと搾り ブルーベリーブレンド」と、ブドウのコクのある甘みと後味に感じる心地よい渋みが特長の「トロピカーナ 皮ごと搾り 黒ぶどう」の2種類を展開する。いずれも1.5倍の濃度で、果実の美味しさを贅沢に味わえるだけでなく、ベリー由来のポリフェノールも豊富に含む。

また、この新製品の発売にあたり、同社では20~60代の女性1002人を対象に「果物に関する意識・実態調査」を実施。その結果、39%が「ほぼ毎日果物を食べる」と回答。「週に4~5回」(21%)を含めると、6割以上が週に4日以上果物を摂取していることがわかった。また、87%が「果物の種類によっては皮ごと食べる」と回答。具体的には、「ブルーベリー」(76%)、「リンゴ」(74%)、「ブドウ」(69%)が上位に多かった。

さらに、“フルーツ博士”として知られる薬学博士・本橋登氏によると、「機能性成分は、一般に果肉だけでなく、果皮にも多く含まれていることがわかり、注目を集めている」とのこと。例えばリンゴは皮付きのほうがカリウムやカルシウムのようなミネラル類、ビタミンC、さらに食物繊維などがより豊富に含まれていることや、ぶどう果皮に含まれるレスベラトロールなどの機能性成分の健康効果についても様々な研究がなされていると説明している。欧米人は日本人に比べて果物を皮ごと食べる機会が多い傾向にあるとし、「ブドウやブルーベリーなどの小粒な果物(ベリー類)は、栄養・機能性成分を効率的に摂取できる」と積極的な果皮の摂取を推奨している。