スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2014」。世界初のGPS電波時計機能を備えたG-SHOCKなどをお伝えした前編に引き続き、後編ではBluetoothを搭載したフルアナログのコンセプトモデルを発表したEDIFICEをはじめ、OCEANUS、SHEENの展示をご紹介する(記事中の写真はサムネイルのクリックで拡大表示)。
【レポート】BASELWORLD 2014 - カシオブース(前編)、「時の同期」をテーマに2つのコンセプトモデルを公開
よりやさしい"時計との付き合い方"を提案「EDIFICE」
カシオのアナログウオッチとして初めて、Bluetooth V4.0(Bluetooth Low Energy Wireless Technology)に対応したコンセプトモデルが「EQB-500」だ。カシオのBluetoothウオッチといえば、G-SHOCKの「GB-5600」や「GB-6900」が思い浮かぶ。しかし、フルアナログのEQB-500は、これら既出のモデルとはやや趣を異にするようだ。
スマートフォン(専用アプリ)と連携して機能を実現するという点では共通ながら、Bluetooth対応G-SHOCKでは電話やメールの着信通知やカレンダー通知、ミュージックプレイヤーコントロールといった「スマホ側の機能を時計がアシストする」点をアピールしていた。
これに対してEQB-500は、スマホ側のアプリで時刻情報の取得や調整ができたり、地図や都市リストの画面から詳細なワールドタイムを簡単に設定できたりするといった「時計側の機能をスマホ(アプリ)がアシストする」方向に軸足を置いているように感じた。そのほか、EDIFICEらしく、モータースポーツとストップウオッチ機能に関係するアプリも開発中とのこと。EQB-500の発売時期や価格は未定だが、1日も早い製品化発表の報を待ちたい。
■【レポート】BASELWORLD 2014 - カシオ「EDIFICE」コンセプトモデル続報、写真で見るBluetooth搭載のアナログウオッチ「EQB-500」
■BASELWORLD 2014 - カシオの「EDIFICE」コンセプトモデル、Bluetooth搭載でスマホ連携する初のアナログモデル
インフィニティ・レッドブル・レーシング(Infiniti Red Bull Racing =IRBR)・タイアップモデル「EFR-534RB」と「EFR-537RBK」も展示されていた。どちらも、レッドブルレーシングのロゴとブルーIP処理したベゼルが誇らしく、その存在感を示す。
EFR-534RBはダイヤル全体を明るく照らすスーパーイルミネーター、ケースとバンドにブラックIPを施したEFR-537RBKは、ブラックライトに反応して文字板などがカラフルに光るネオンイルミネーターを搭載する。どちらも4月発売予定。価格は、EFR-534RBが20,000円(税別)、EFR-537RBKが29,000円(税別)。
このほか、今回発表された方位・温度計付きの多機能クロノグラフ「ERA-300」など、日本国内では店頭に並ばない(発売予定がない)モデルも数多く展示されていた。