説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『辞書を引いたら「定義が見つかりません」と表示されました!?』という質問に答えます。
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ソフトウェアに「不具合」は付きものです。完璧を期して開発/生産されているはずですが、問題箇所に気付かぬまま出荷された、ユーザに想定外の方法で利用された、などの原因により後日不具合が発見されることがあります。「欠陥」や「バグ(プログラムに潜む虫の意)」と言われることもありますが、期待したとおり処理できないという点で意味は同じです。
システムソフトウェアを更新したタイミングで不具合が発生することも、珍しい話ではありません。iPhoneのシステム(iOS)は、ときおりソフトウェアアップデートが実施されますが、それを煎じ詰めれば「膨大な数におよぶファイルの追加/更新」です。ユーザが理解できる形で処理が進められることはありませんが、ファイルの追加により機能が追加され、ファイルの更新により不具合が修正されるのです。
反対に、正常に動作しているプログラム(ファイル)が書き替えられてしまうこともあります。iOSのソフトウェアアップデートは、多いときには書き替えられるファイルが数千にもおよぶため、必要のないファイルが書き替えられたり誤って削除されたりという可能性があります。
iOS 7にアップデートすると内蔵辞書が動作しなくなる問題も、そのような不具合のひとつと考えられます。しかし、必要に応じて辞書ファイルをクラウド(Appleのサーバ)からダウンロードできるので、大きな不具合とはいえません。辞書を引いて「定義が見つかりません」と表示されたら、画面左下の「管理」をタップし、「日本語 スーパー大辞林」などの辞書をダウンロードしましょう。これで、問題は解決です。