国土交通省は東京国際空港(羽田空港)の国際線の年間発着枠が増加することを受け、同空港への望ましいアクセスのあり方に関する検討状況について発表した。
国際線の年間発着枠が大幅増
同空港は2014年3月30日より国際線の発着枠が拡大し、年間発着枠は3万回も増加する。これにより航空ネットワークが拡大し、利用者の利便性も向上するが、空港アクセスの充実も利便性向上のための重要な課題であるとして、平成25年3月より関係行政機関などと検討会を開催し、アクセス改善に取り組んできた。
課題のひとつは「深夜・早朝時間帯における空港アクセスへの改善」。当面の対応策として羽田空港と都心を結ぶバスの実証運行等の調査を実施する。さらに国際線増枠にあわせ、一部のバス路線では、運行ダイヤの改善も行われた。
また、平成25年12月には、台風や大雪等により国内線で大規模な遅延が発生した場合における深夜輸送(臨時バス・タクシー)の確保の仕組みについても改善している。
駐車場料金の改訂も
2つ目の課題は「繁忙期における駐車場・構内道路の混雑緩和と公共交通機関の利用促進」。平成26年度は、高速道路のサービスエリア、パーキングエリアで繁忙期の前に電子広告を掲示するなど、公共交通機関利用促進に向けたPRを実施する。加えて、長期間の駐車に係る割引料金の設置など、駐車場料金の改訂も行う。
同省では、来年度も引き続き検討会を開催し、空港アクセスの改善に取り組んでいくとしている。
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