ユニ・チャームはこのほど、「男性の尿もれ」についての意識調査の結果を発表した。同調査は20~79歳の男性を対象として、3月22日~25日にインターネット上で実施。2万2,150名の回答を得た。

50歳以上の男性の約3割が、過去3カ月以内に尿漏れを経験

50代以降の男性は尿漏れが珍しくない

加齢などによっておこる"軽い尿もれ"は、男性特有の前立腺のトラブルや、男性の尿道が女性に比べ長いために起こる排尿後尿滴下(はいにょうごにょうてきか=残尿)などにより尿の切れが悪くなることから、多くの男性が経験をしている。

しかしながら男性は、出産・妊娠の経験がないことから、女性に比べ泌尿器科を受診することが少ない傾向にあり、軽い尿もれは「恥ずかしいもの」と捉え、1人で悩む人が多いという。

「最近3カ月以内に尿もれを経験したか」を聞いたところ、50代以上の男性は「経験したことがある」が30%と、約3人に1人は尿もれを経験していた。また、「月に1回以上の“軽い尿もれ”を経験したことがあるか」についても、50代男性の6人に1人は尿もれを経験していた。

「初めて尿漏れを経験した年齢」は20代という人も1割近い

尿もれを経験したことがある人に「尿もれを初めて経験したのは何歳の時か」を聞いたところ、「20代」が約1割、「50代」が約2割、「60代」が約2割となった。また、「"軽い尿もれ"症状が始まったきっかけ」については、「トイレに行きたい時に間に合わずに」が42%、「気づいたら下着にしみていた」が28%だった。

トイレが間に合わず尿漏れしてしまった人が多い

軽い尿もれ経験者のうち、「何らかの対処をしている」人に対処方法を聞いたところ、「尿もれ専用品(女性専用品含む)」の使用が約1割、身近な「ちり紙で対処」が約7割となった。次に、「尿もれが周囲の人に気づかれてしまったらと不安に感じるか」を聞いたところ、「尿がズボンにしみて周囲に気づかれるのが不安」が67%となった。

「尿漏れ対策」にちり紙を使う人が多い

同社では、他人には相談しにくい"尿もれ"の不安や悩みの実態を探求し、気軽に相談しやすい環境作りに加え、少しでも快適に過ごせるよう、排泄商品や尿もれ情報の提供を通じてサポートを行っている。